らぁ麺 飯田商店(テイクアウト)/湯河原

湯河原の某温泉旅館でとてもつらい思いをし、這う這うの体で駅まで戻ると、湯河原駅前、というか改札きっぷ売り場の真横に「らぁ麺 飯田商店」のテイクアウト専門ショップができていました。
飯田商店と言えば令和のラーメンの聖地であり、もともとは行列整理券方式で「東京から始発で向かっても整理券切れ」という、とんでもない人気を誇るラーメン屋です。飯田将太シェフはメディアにも良く出ているので、お顔をご存じの方も多いかもしれません。もともとは日本料理の料理人だったそうで、紆余曲折あり2010年に当店をオープン。心の師匠は「ラーメンの鬼」の異名で知られたムッシュ佐野実だそうです。
特大のタブレットのようなもので何を買うかを決めます。親切心のつもりなのでしょうが、店のおばちゃんが大塚家具のように付きっ切りで説明してくれるのですが、気の弱い私としては放っておいて欲しかった。
1食1,200円のセットはこちらの通りです。冷凍のスープに冷蔵のメンマとチャーシュー、中華麺。これだけだと少し寂しいので、近所のスーパーでネギを買いました。
また、追加で切り落としチャーシューも購入。冷凍モノではあるものの200グラムで600円と良心的に価格設定です。
こちらは指南書。イラストの病み可愛い感じが堪りません。スープは解凍して温め、メンマとチャーシューは湯煎し、麺は一般的な中華麺と同様に茹でるだけです。
完成形です。スープはお店で食べるのと変わらず美味しく、これでもかと澄んでおり清流のような味わい。一方で醤油の風味もきいており、記憶に残る味わいです。麺は細く長く滑らかな口当たりで実にエレガントです。
切り落としのチャーシューはやや冷凍焼けしているのか僅かに雑味が感じられます。それでも200グラムで600円という価格を考えれば悪くないディールでしょう。
ここ数年においてラーメンのテイクアウトと言えばラーメン二郎の鍋二郎しかやっていませんでしたが、なるほど他のラーメン屋で試すのも楽しいですね。とりわけ当店は都心から離れている上に予約の取り方も煩雑なので、こうしたリアルに近いお土産は嬉しい限り。湯河原で温泉を楽しみに来たついでにどうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。