滋賀はその実力を過小評価されている県である


1泊2日で滋賀県へ。ひかりで10時に米原駅に到着し、レンタカーを借り、琵琶湖を時計と反対に回って京都で車を返し、京都から新幹線で東京に戻るという強行軍。
結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。滋賀には歴史を感じる街並みが多く、食材の宝庫でもあり食事が安くて旨い。びわ湖バレイはディズニーを超えるポテンシャルを感じる。滋賀県は全国見渡しても格別に過小評価されている県ではあるまいか。今回は彦根のあたりは行けてないので、今年中にもう一度訪れたいレベルの魅力に溢れた県でした。


■黒壁スクエア/湖東
https://www.kurokabe.co.jp/
米原駅から車で30分ほどに位置する伝統的建造物群を生かした観光スポット。湖北エリアに分類する人も多いですが、湖北(フーベイ)はどうしてもコロナのメッカっぽく見えてしまうので、今回は便宜上、湖東と記しました。どうでもいいですかそうですか。
黒漆喰の和風建築がズラりと並んでカッコイイ。このあたりは商業の取引に課税しない「楽市楽座」を採用していたため大いに栄えたそうで、みな豊臣秀吉推しだそうな。美術館、ギャラリー、文化施設、レストラン、カフェ等が上手く集積されており、町おこしの成功例として日本各地から視察が絶えない観光地スポットです。


■長浜城歴史博物館/湖東
https://www.city.nagahama.lg.jp/section/rekihaku/
豊臣秀吉が築城した長浜城、なのですが、黒壁スクエアが思いのほか楽しく時間を費やしてしまったため時間切れ。ちなみにこの建物は本物でなく復元した博物館です。


■徳山鮓(とくやまずし)/湖北
https://www.takemachelin.com/2020/08/tokuyama.html
琵琶湖の北にオマケのように存在する余呉湖。そのちょっと高台になったところに佇む食べログ4.39(2020年6月)シルバーメダル獲得の発酵系オーベルジュ「徳山鮓(とくやまずし)」。

徳山浩明シェフは京都の料亭「河しげ」で腕を磨いた後、東京農業大学の教授の指導のもと発酵料理に開眼し「徳山鮓(とくやまずし)」を旗揚げ。オーベルジュで、しかも発酵料理中心と一風変わったお店。自慢の鮒鮓に始まり、春は山菜や熊鍋、夏は鮎や天然うなぎ、秋はキノコに冬のジビエとまさにテロワールといった芸風です。詳細は別記事にて


■ロテル デュ ラク (L'Hotel du Lac)/湖西
https://www.takemachelin.com/2020/08/lhoteldu-lac.html
琵琶湖国定公園の中に位置する15室のみの「ロテル デュ ラク(L'Hotel du Lac)」。敷地面積4万坪でありとにかく広大な芝生が印象的。部屋に入ります。当館で最も広い「ラグジュアリースイート」であり、そのサイズは80平米。詳細は別記事にて


■ル・ペイザージュ(Le Paysage)/湖西
https://www.takemachelin.com/2020/08/le-paysage.html
滋賀は湖西のオーベルジュ「ロテル デュ ラク (L’Hotel du Lac)」のメインダイニング「ル・ペイザージュ(Le Paysage)」。グルメガイド「ゴ・エ・ミヨ ジャポン2020」に掲載され高得点を獲得しています。詳細は別記事にて


■びわ湖バレイ/湖西
https://www.biwako-valley.com/
幼少時を大阪で過ごした私は、一度だけスキーで訪れたことがあるのですが、大人になってから、しかも夏に訪れるのは初めてです。「びわ湖テラス」からの絶景を始め「1日中遊べる!」と話題の「びわ湖バレイ」。
駐車場が上のP1から山の麓のP15まであり、昼過ぎに到着した我々はP14に停めるハメになりました。麓のほうにある駐車場からはシャトルバスでロープウェー乗り場に向かいます。「うわー、こんな並ぶの初めてやなあ。やっぱコロナ終わったからかなあ」とは後列の男性の談。

何事も待っていては順番は回って来ないことを知っている私は早々に見切りをつけ、「満車かも知らんがとりあえず上まで行ってみよう」大作戦を決行。私は成功も失敗も自分の手で選び取りたいのである。
ハッハッハ、見事にロープウェー乗り場目の前の駐車場に停めることができました。これが決断力である。ちなみにロープウェーは大人ひとり往復で2,700円と結構な値段です。
ものの数分で山頂に到着。おお!これは楽しい空間!一面に緑の絨毯が敷き詰められ、随所に遊具が設置されています。子供はもちろんペットもOKであり、滋賀じゅうの笑顔が集まっているような印象を受けました。
広い空間に遊具というだけで楽しいのに、琵琶湖を一望できる山頂からというシチュエーションも最高です。湖へと飛び立てそうな位置にブランコを配置するなど、遊具の選別やその設置ポイントなのにセンスの良さを感じます。
山と山の間は徒歩で移動しても良し、リフトで移動しても良し。別料金のアスレチックジムやジップラインなども用意されており、「1日中遊べる!」という触れ込みに嘘はありませんでした。
一番人気は「びわ湖テラス」からの絶景なのですが、こちらでの写真撮影だけであれば無料で並ばずに入ることができます。カフェで寛ぐためにはかなりの行列を待たねばならないので、写メ撮って満足な若者はカフェに入る必要はないでしょう。
入山時は2,700円は高いなあと思いましたが、全ての遊具が込みで遊び倒せることを考えれば安いものです。老若男女問わず笑顔に溢れており、ややこしい電子機器など用いずともヒトは楽しめるようにできているんだと得心。永遠に続く夏祭りのような趣がある空間でした。オススメ!


■蔓ききょう(つるききょう)/大津
https://www.takemachelin.com/2020/08/turu.html
〆の食事は滋賀県大津市は瀬田の唐橋のたもとにある「蔓ききょう(つるききょう)」。築100年オーバーの蔵を改装した雰囲気のあるお店です。食べログは3.86(2020年6月)でブロンズメダル獲得と、地方の飲食店としては大健闘。詳細は別記事にて


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。