The Marshal/Hell's Kitchen(NY)

Hell's Kitchen(ヘルズ・キッチン)という、多国籍かつお手頃価格のレストランが集まるグルメエリアのレストラン。遅い時間だったので当日予約で入れましたが、小さなお店なので、数日前から予約しておいたほうが良いでしょう。
真っ黒な屋根、白いフォント、レンガ張りと私がイメージするNYそのままの内外装です。アメリカのオシャレレストランにありがちで、とにかく照明が暗いので写真を撮るのは難しい。
ドリンクにニューヨーク推しのコーナーがありました。私はローカルのIPAを注文。正統的なIPAであり品の良い苦味。私の好きなタイプです。

なんか、すごくカラダがキレイになってない?見える肌全てから筋肉のスジがうかがえる彼女に問う。「えへへ、良いトレーニング見つけてさ。すごくあたしの体にフィットしてるんだ」胸は少し小さくなっちゃったけど、チロリと舌を出して片目を閉じる連れ。
ブリュッセル・スプラウト(brussels sprouts)のサラダ。私の純ジャパ日本人的理解では、「スプラウト=カイワレ」だったのですが、本来の意味では「新芽」。したがってこのサラダは芽キャベツ主体です。青カビ系のチーズが塩気とコクを演出し、日本で言うところのクリスプサラダワークス的食べごたえがある系サラダでした。

「でも、日本では白くてムチムチしたロリータな巨乳が好かれるから、このまま帰国しちゃうとモテないだろうなあ」確かに彼女の肩幅は広がり上半身は逆三角形となり、背筋はバレリーナのように真っ直ぐだ。
前菜欄にあったミートボール。ミートボールというよりもハンバーグに近いでしょうか。日本の洋食屋で出会う一般的なそれと大差ありません。「うーん、アメリカ人は日本人が想像している以上にミートボールに命をかけているはずなのに。。。」と小首を傾げる連れ。
ラビオリの中にはリンゴのペーストが入っており、甘く面白い試みです。生地の味はまあ普通。皿が温められておらず、結果、料理全体として冷めるスピードが速いのが残念。

「NYに来て良かった。みんな人種が違い過ぎるからさ、外見で判断されることは無いわけよ。日本の会社にいた頃は、なんだか一挙手一投足が注目されているような気がして」もちろん彼女の外観は客観的に見て上の上であり、そりゃあ一挙手一投足が注目されても仕方がない。そもそも私も注目してデートに誘ったクチである。
地元のビールを追加。こちらはラガーです。

「男とカフェにいただけで噂されるし、表参道の美容院で髪切っただけで『さすがですね』とか言われるし」もう、日本に全然帰りたくないや。かすれた声で彼女は言った。なるほど、と、いつかの巨乳の話を思い出す。外観についてとやかく言われるのが苦手な方は、人種のるつぼで働くのが手っ取り早い解決策なのかもしれません。
メインはラム。足が丸々一本と大迫力ですが、身離れが良く見た目以上に食べやすい。味覚にも野性味が感じられ肉食ってるぞ感を演出してくれます。マッシュポテトにはラディッシュが含まれているのか、ありそうでない初めての味わいでした。
サイドにはマッシュルームを選択したのですが、マッシュルームだけでなくワイルドライスがたっぷり含まれているのはさすがはアメリカ。ギトギトと横柄な味付けではありますが、不思議と罪悪感は感じません。

お会計はふたりで2杯づつ飲んで160ドル弱。これにチップが加わります。この立地でこれだけ飲み食いしてひとり1万円程度と考えれば悪くないでしょう。料理だけでなくサービスのニイチャンの感じも良く(感じの良さに言語は関係ない)、初っ端の食事としては上々の滑り出しでした。


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