Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU/関西国際空港

大阪万博に向け、大規模改修工事を進めている関西国際空港。2022年秋に国内線エリアが先行してリニューアルオープンし、その制限エリア内にお好み焼きチェーン「ぼてぢゅう」が出店。正式には「ぼてぢゅう1946」と「Japan Travelling Restaurant By BOTEJYU」が並んでの2店舗扱いです。
空港ラウンジ利用サービスである「プライオリティ・パス(Priority Pass)」とも提携しており、会員はレジ脇のブースでチェックインの上、スタッフからの案内を待ちます。そのあと会員である印や受付票、ブルブル震える番号札など色々渡されるのですが、とにかく運用がややこしくスマートなUXとは言えません。
私は「Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」側のエリアに座りました。いわゆるフードコート的な空間であり、お水などはセルフサービスです。プライオリティ・パスの会員なのか、おぢ独り客での利用が妙に多く感じました。
空港のレストランらしく電源設備などが充実しています。タッチパネルから注文すると厨房へオーダーが伝わり、調理が済めば番号札がブルブル震えるので、それを持ってセルフサービスで取りに行くという運用です。
お店のコンセプトとしては当店だけで日本中の名物料理を楽しむことができるとしており、ラーメンや海鮮丼なども用意されているのですが、私はせっかくなので「ぼてぢゅう」の料理のみを注文。注文してから15-20分の調理時間を要しており、時間が無い方はお気を付けて。
とんぺい焼。いわゆる豚肉オムレツですが、これで千円近くを請求するのは流石は空港レストランといったところです。
たこ焼は6粒で748円と、私の知る限り日本で一番高い価格設定です。フニャフニャと芯の無い食感であり(大阪のタコ焼きはみんなそうだ)、全然美味しくありません。
スペシャリテのモダン焼は1,738円。お好み焼きに焼きそばが挟まった炭水化物の王者です。元々は「もりだくさん焼き」という呼称であり、それが短縮され、また近代的なという意味合いも含めて「モダン焼」という名称となったそうです。
お好み焼きそのものの味わいは中くらいですが、中身の麺が太く歯ごたえがあって美味しいですね。そういう意味では焼きそばを単品で注文したほうが満足度は高いかもしれません。
以上を食べて3,500円ほど。空港の制限エリア内のレストランである為ある程度の割高感は仕方がありませんが、それにしてもパっとしない味覚です。営業時間が午前5時30分~午後10時30分と長く使い勝手が良いのが唯一の美点でしょうか。プライオリティ・パス会員以外では手が出しにくいレストランのように感じました。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。