中国料理 桃花林(とうかりん)/栄(名古屋)

名古屋は栄、東海放送会館(通称テレピア)の14-15階に入居する「中国料理 桃花林(とうかりん)」。ホテルオークラ運営の広東料理店であり、食べログでは百名店に選出されています。
店内はクラシックな内装で、ほとんど因襲的と言って良い雰囲気です(写真は食べログ公式ページより)。接客につき、メートル・ドテルの方は大変素晴らしいのですが、他の従業員のレベルは中くらいであり、サービスって難しいなあ。
3種冷菜の盛り合わせ。左からエビ、クラゲ、鶏肉ネギ塩的な。一般的な中華料理店で良く出るアレです。
「上海蟹肉・味噌入り肉団子と干し豆腐のスープ」なのですが、これがちょっとびっくりするぐらい美味しいですね。旨味・塩気・コク・複雑性すべてにおいてが一級品で、無制限に美味しい。この日わたしは重度の二日酔いに罹患していたのですが、一発で目が覚めました。
点心にはふたつとも海老が入っており私得。右はプレーンな味わいで純粋に美味しい。左側の緑のやつは、エビに加えギョーザの餡的なものも入っており、ビールが欲しくなります。
「海老と秋野菜の塩炒め」も美味しい。シャキっと瑞々しく仕上がっており、味付けもズバッと決まっています。ホテルの運営らしくシェフの顔は見えない(名前も不明)のですが、凄腕であることは確かです。
「牛肉のピリ辛中国黒豆ソース」も明快な味付けで、非常に分かりやすくあるものの素人は決して真似のできない味覚。白ゴハンが欲しくなる。
〆のお食事に「広東風白粥」か「葱つゆそば」を選ぶことができるのですが、私は後者を選択。キラキラと黄金色に輝くスープには華があり、永遠に飲んでいたいくらいです。
デザートは杏仁豆腐にライチ。これはまあ、普通ですね。冒頭の一般的な中華料理店で良く出るアレに方向性は同じです。

以上のランチコースが4,400円。支払金額からは考えられないほどの充実度であり、正直なところ恵比寿の客単価5万円の中華料理よりも全然美味しい。平日ランチは千円かそこらの担々麺セットみたいなのもあるようですが、それだと当店の魅力に気づけないかもしれないので、ここはひとつしっかりしたコースを注文することをオススメします。

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