大阪エアポートワイナリー/伊丹空港

令和の大改修を終えた伊丹空港。その3階レストラン街の いっとう目立つ位置にある「大阪エアポートワイナリー」。この店舗でワインを醸造しているそうであり、空港内でのワイン醸造という試みは世界初だそうです。
店内はシェアオフィスのようにこざっぱりとした内装なのですが、威容を誇るのが醸造設備。ビールの醸造タンクがあるレストランはいくつかありますが、ワインの醸造タンクがあるレストランは珍しい。加えてここは日本でも指折りの稼働を誇る空港である。
グラスで自家醸造のシャルドネを注文。ステンレスタンクのみで仕込んでいるからかコンパクトな印象で、ブラインドで飲めば甲州と捉えたかもしれません。
ちょい飲みセット的なものをオーダーしたので、ツマミもついてきます。先のワインとこのお皿が付いて千数百円というのは、空港内レストランとしてはお値打ちかもしれません。
グリーンサラダには思いのほか粉チーズがたっぷりと振りかけられており、ドレッシングの調味も濃く、具無しのシーザーサラダを食べているかのようです。
大阪名物と当店のワインのコラボということで、ワインを煮詰めて作ったソースと串揚げ。これはまあ、シャレですね。串揚げも冷凍食品テイストなテイストであり、ネタにはなったかなという程度です。
こちらのタコ焼きのソースにも自家醸造のワインが用いられています。もちろん企画モノであり、味は中くらいです。

今回はヘンテコなメニューばかりを注文してしまったので評価はアレですが、本来の食事としてはパスタや牛カツなどのイタリア料理が用意されているので、それらを食べていたら印象は違っていたかもしれません。
また、コンセプト的に子連れ客は少ないし、ゲストの殆どはワインに興味を持った生活に余裕のある方々ばかりなので、思いのほかゆったりと過ごせるのがいいですね。昨今の航空会社ラウンジの客層は荒れ放題なので、普通の有償レストランで過ごす方が心が休まることが多いのです。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。