沛公甜品（Dessert Playground）／尖沙咀

「マンゴーや日本酒など各国の要素を取り入れた創作デザートが人気」という触れ込みの当店。
尖沙咀の猥雑な街並みの中に、カメレオン的な色合いが一際目を惹きます。
店内も緑で統一。この後、なぜか男性客ばかりが連続して訪れ、スイーツ男子の憩いの場となっていました。
「ショーケース見てくる！」と小走りで店の置くへ向かったソムリエール。数分後、「こ、これはちょっとヤバい系かもしれません！」との報告。念のため私も覗いてみると、確かにお遊戯会のような毒々しいスイーツが乱雑に並ぶことが見て取れました。
花びら状にスライスされたマンゴーおよびマンゴープリン、マンゴーミルクレープ、マンゴータピオカグレープフルーツを注文。これで大体1,000円ぐらいです。
看板商品の花びら状にスライスされたマンゴー。
マンゴーの下には大量のマンゴープリンが。悪くは無いのですが、どうも味に深みと奥行きがなく、平たく言うと水っぽく感じてしまいました。
ミルクレープは生クリームの質が悪い。価格設定を考えれば仕方ないのかもしれませんが、であればもっとキンキンに冷やすとか、工夫の余地はあるだろうに。「ほんっと、うるさい客ですねえ」と罵倒される。いや別に私は普段からこんなことばっかり言ってるわけじゃなくて、プロの君たちと一緒にいてコメントを求められているような気がしているから、その期待に応えているだけなのだけれども。
タピオカココナッツミルクにマンゴーとグレープフルーツの果肉を加えたトロトロの液体は美味しかった。素材に近ければ近いほど良くなりますね当店は。

色々と文句を述べてしまいましたが、それでもこれだけの甘味を食べて1,000円程度と考えればそれなりにお得かもしれません。ただ、スイーツ王国日本で生まれ育った人が、ガイドブックの情報を鵜呑みにしてしまうと、ガッカリしてしまう蓋然性が高いです。

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