純豆腐 田舎家/麻布十番

2番出口すぐ。大久保あたりにある猥雑な韓国料理屋のような佇まいで、ものすごく目立ちます。
迷うことなくスペシャリテの純豆腐(スンドゥブ)を注文。店員のおばちゃんの目が怪しく光り、「純豆腐は跳ねると絶対に洗っても落ちないから」と、紙エプロンを手渡されます。「絶対に落ちないんだから」と2度繰り返す店員。迫力満点である。
注文後、40秒で支度されたランチセット。お盆が学食のトレイのようで心が和みます。
地獄絵図の様相を呈した純豆腐。ぐつぐつと煮立つ様ともうもうと立ち上る湯気。カプサイシンの香り。食欲が刺激されますな。
小鉢は3つ。ワカメとダイコンの酢の物は穏やかな酸味と大根のシャキシャキ感で食前にぴったり。
キムチも酸味が強く、私の好みではありませんでした。まあそれは人の好み。韓国人の友人が「家でキムチを作るのは当たり前。お母さんとおばあちゃんで作るので味が違うのが面白い」という台詞を思い出す。
モヤシはプラスチックのような味わいで美味しくなかった。普通に茹でてごま油で和えるだけでいいのに。
ごはんは韓国の伝統的な赤米が添加されたタイプです。少し色が加わるだけでオリエンタルな表情を見せてくれるのが各国料理の楽しいところ。
ごはんをスプーンにのせ、純豆腐地獄の釜の液体に浸し、簡易的なおじや状態にして掻きこみます。唐辛子の刺激を半熟の黄味が緩和してくれ、程よい辛さに。

比類なき美味しさというわけではありませんが、十番で1,000円のランチという意味では満足。今度は夜に来てみよう。
恒例のレジ横ガム。韓国料理屋のガムって、どうしてこう壊滅的に不味く、その味ですら瞬間的に消え失せるのでしょうか。スーパーとかでは見ることの無い銘柄だし。不思議。


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麻布十番での外食は、費用対効果が悪いわけではありませんが、最下限の価格が高めに設定されているお店が多いです。ランチ1,000円以下で探すのは至難の業ですが、下記の通り、いくつかオススメできるお店もあります。
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。


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