Side Street Inn(サイド・ストリート・イン)/カパフル(ハワイ)

「ローカルが好き好んでいくお店に連れて行ってあげる」とハワイ出身の妻。グルメストリートとして有名なカパフル通り沿いに位置します。ちなみに当店は2号店であり、1号店はアラモアナセンターの近くにあります。
アメリカの古きダサきスポーツバーといった雰囲気の店内。昼間だというのに薄暗く、アメフトの試合を流すテレビがそこかしこで光ります。

酒は安い。アルコールであっても5ドル前後から始まり、地元の親しい友人がダラダラ飲み食いしながらスポーツを見続ける光景が目に浮かびます。
「料理は全部ファミリー・スタイルだからね!」とウインクする愛想の良い店員。ポークチョップとフライドライスが人気とのことだったので、その両方を注文。茶色い料理ばっかりだし、サラダも追加するかあと妻に相談すると「死ぬほど量が多いからやめておけ」と全力で止められました。
スペシャリテのポークチョップ。一般的なそれと異なり、フライドチキンの豚肉版のような仕様です。見た目の通り雑な味わいであり、日本のトンカツのほうがレベルは高い。ソースもただのケチャップであり、料理人として矜持を感じません。
フライドライスはダイヤモンド・ヘッドもかくやと思わせる盛り付けです。見た目こそ特徴的ですが、味わいはアメリカで食べるごくごく普通のチャーハンです。誤解を恐れずに言えば、パンダ・エクスプレスと大差ありません。
ポークチョップは意地で食べ切り、フライドライスは半分以上持ち帰ることになりました。全然美味しくないじゃないか、と妻に抗議すると「まあ、ハワイの人はこういうものを日常的に食べてるのよ。ソウルフードってやつ?あなたもラーメン二郎、好きでしょう?」二郎は普通に旨いじゃないか、と言いかけてつつ、ここで神学論争めいたことをしても仕方がないので言葉を飲み込む。夫婦円満の秘訣である。

料理だけに集中すれば何でもない無国籍料理屋ですが、ローカルの雰囲気に浸るという意味では意義のあるお店かもしれません。話の種にどうぞ。


食べログ グルメブログランキング

人気の記事

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

関連ランキング:アメリカ料理 | アラモアナ

すし初/湯島

予選通過おめでとう、目線を合わせて乾杯する。大将は日本ソムリエ協会主催の「第1回J.S.A.SAKE DIPLOMAコンクール」の予選を見事に通過。11月の決勝に向け準備を進めている最中です。
超大粒おおまさりの茹で落花生。あるポイントをパチっと押せば真っ二つに上手く割れるのですが、それがどこであったのか聞くたびに忘れてしまいます。
賀茂なすの田楽。とろんとした食感が堪らない。トッピングは帆立の赤ちゃん。
七賢スパークリング。樽香というかなんというか、ウイスキーのようなニュアンスがあり、さしずめ高級ハイボール。厚みのある1杯でした。
まずは白色の刺身たち。ブリが特に良いですねえ。脂のノリがバッチリで私好み。水ダコには燻製をかけており食欲をそそる味覚です。
こちらにもスモーキーな香りがあり、先の水ダコにぴったり。日本酒の幅も随分と広くなったものである。
冷製の茶碗蒸し。具材としては貝がたっぷり。ウニもたっぷりとトッピングされており、半液状の食べ物ながら酒のアテとして完璧。
「それにしても、タケマシュランを読んで来て下さる方がここのところ多くって。本当に頭が下がります」ちなみに私とこの店に癒着した関係は特に無く、サクラ記事ではないのでご安心を。
赤系のお刺身へと移行。当店の美点は刺身が厚切りであることであり、ムシャムシャと本来的な食べる楽しみを与えてくれます。
「ほんとに有名になったもんだよな。俺の会社の奴らも『タケマシュランとお友達って本当?』ってしょっちゅう聞かれるもん」だからといって俺とお前の関係は変わらないけどね、彼は全世界に宣言するかのように付け加えた。
焼魚はメカジキ。非常にマッチョな個体であり、肉のような食感。脂も旨い。
「タケマシュランを紹介してよ、ってよく頼まれるんだよな。面倒だから『すし初かおにまるに行ってりゃそのうち会えるんじゃない?』って受け流してるけど」やっぱこれがお友達としての対応だよなあ。先日、私と親交が深いと騙って女の子を口説こうとした輩がおり、私の名誉に傷をつけられとても嫌な思いをしたばかりなので、こういった話に過剰反応してしまいます。
出ましたサンマ。私の最も好きな魚のひとつであり、はっきり言って鰻よりも美味しいと信じています。複雑で厚みのある味覚。秋の日本の特権である。
そこで読者のみなさん、今後「タケマシュランと友達だよ」と称して言い寄ってくる輩がいれば、そいつは100%私の友達ではないので注意して接して下さい。「じゃあ、今すぐLINEして呼んで下さいよ」とカマをかけるのも良いでしょう。私、友達からの声がけであれば必ず行く、もしくは行けない理由をすぐに返信するので。
煮魚はキンキ。身はもちろんのこと、スープまでこってりと旨い。白眉は肝。清澄でクリアな味わいながら奥行きもあり、つまり酒が欲しくなるのです。
而今而今而今。この酒の旨さは語るに及ばず。
特大の海老。厚切りの刺身と同様、ムシャムシャと食べる歓びに包まれます。
生サンマ。やや鉄っぽさを感じながらトロっとした舌触りに悶絶。脂も旨味も抜群。本日一番のにぎりでした。
長野のシャケ。他のにぎりに比べると圧倒的に味が濃い。味付けが濃い料理は苦手ですが味の濃い料理は大歓迎です。
私は表面的な関係には興味がなく友人の数など取るに足らないものだと考えており、結果、私が1年以内に個別にやりとりする友人は30人もおらず、日常的に連絡を取り合う友人も10人程度です。そして彼らは「タケマシュランと友達だよ」と称して言い寄ることは絶対に無い。
綺麗なマグロ。まさにすっぴんごめんなさいといった清澄な味わい。
すじ抜き。当店のスペシャリテ(と、私は勝手に位置付けている)であり、必ず食べるべき1カンです。マグロの脂の乗った部分から丁寧にスジを取り除き、上質なネギトロをたっぷりとにぎりで食べるような逸品。
マグロも綺麗ですが、この酒も負けず劣らず綺麗です。フレッシュで軽快。それでいて余韻は長い。 
いくらでしょうか、いいえ、誰でも。当店のそれは醤油漬けであり、味が濃く、やはり左利きのための鮨である。
アナゴには迫力のある風味があり、ふわりと舌に乗った後はホロホロと溶けていく。かなり肉厚なのですが、それでいてクドくない。
この辺りから相当に酔いがまわってきているので、酒についての細やかなコメントは全くできません。酔っ払いとはそういうものである。
追加注文でネギトロ。酔った頭に海苔の香りが響く。トロの部分は口に放り込むと舌の上で溶けて無くなり甘味だけが残ります。
覚えてません。この辺りで皆の記憶は全員抹消であり今夜での優勝が確定した瞬間です。
「これは常連さん向けというか、シャレのわかってくれる方に」ということで、北海道産(だっけ?)のブルーチーズをお出し頂き、それに合わせるのは
古代米の赤米で造った新しい感覚の酒。MBAのような甘酸っぱさがあり冷やして飲むに最適。先のチーズにぴったりです。
旨いツマミとにぎりをたらふく食べ、めいいっぱい飲んでお会計は1~1.5万円程度。もちろん超有名な最高級店に比べると見劣りする部分は多々ありますが、それは職人としての技量の差ではなく芸風の違いであり、費用対効果を考えれば当店は最強と言って良い鮨屋だと私は本気で思っています。

こういう鮨屋ばかりなら、飲食業界もそう悪くはならないと思うのだけれど。


食べログ グルメブログランキング

関連記事
鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

関連ランキング:寿司 | 湯島駅上野広小路駅上野御徒町駅

キャンセルすべき?香港旅行で気をつけるべきたった1つのこと【10/11(金)更新】

「ファーストクラスで世界一周しよう」という企画のもと、10/10(木)早朝に香港に着き、翌朝マレーシアへ向かうという旅程の只中にいます。
エアチケットの変更はできなくもなかったのですが、変更手数料は心理的に抵抗があり、また、各種メディアから提供される報道写真と香港在住者の生のつぶやきに大きな温度差も感じていたので、ここはひとつ自分の目で見て確認してみたいという気持ちが強くなり、香港→クアラ・ルンプール→コタ・キナバル→クアラ・ルンプール→東京という旅程をそのまま決行することにしました。


■空港
至って普通の運用です。8月にデモ隊に占拠された絵には衝撃を受けましたが、現在は搭乗客や職員以外は立ち入れないので、デモ感は全くありません。
敷地内に入る際にパスポートと予約のチェックがあり、時間帯によっては行列が生じているので、出発時の際は早めに到着しておいたほうが良いでしょう。搭乗予定の無い方が「空港に飛行機を観に行く」「空港に食事をしにいく」「空港に友達を迎えに行く」などはできないと考えておいたほうが無難です。


■公共交通機関
平日昼間であれば、観光客が普通に行くエリアは普通に動いています。
他方、デモが発生する夜間や週末は使えないぐらいに考えたほうが良さそうです。
過激派が駅や電車をぶっ壊して使えなくなる場合もあれば、実質的な夜間外出禁止令として政府が活用している場合もあるでしょう。いずれにせよ、普通の観光客は夜と週末はホテルに引きこもるぐらいの警戒心がちょうど良いと思います。


■街中
午前9時ごろの通勤通学風景。いつもの香港と同じです。
金魚街でも普通に金魚が売り買いされています。香港では金魚は縁起の良いものとして気軽に飼われるのですが、平日の朝9時からどのテンションで買うんだろう。。。
張り紙なども多いですが、もともとそんなにキレイな街でもないので、それほど気になりません。
字が汚かったり語彙が貧弱だったりすると「こいつら単に暴れたいだけちゃうんかい」と冷めた目で見られるような気がします。特に漢字圏じゃない人々からは。世界を味方につけるには機知に富んだシュプレヒコールも必要なのかもしれません。
ところどころ信号が壊れているのはちょっと怖いですね。香港のドライバーは日本のドライバーに比べると歩行者を優先する意識が低い(と感じる)ので、横断中の歩行者にクラクションを鳴らしながら突進してくるのでご注意を。


■ショッピングモール
これは在香港日本国総領事館からの情報なのですが(https://www.hk.emb-japan.go.jp/)、ショッピングモール内でのイベントが結構多いです。いずれも夜に開催されることが殆どですが、デモの動きは流動的であり昼間であってもノリで発生してしまう恐れも充分にあります。デモ隊と警察のバトルに巻き込まれるのは嫌なので、私は近づきませんでした。


■飲食店
空いています。朝食に飲茶の老舗「陸羽茶室(Luk Yu Tea House)」、昼食に上海蟹の名店「滬江大飯店(Wu Kong Shanghai Restaurant)」を訪れたのですが、ガラガラでした。


■ホテル
安いです。デモが過激化する前に予約を取っていたのですが、キャンセル期限ギリギリで料金を再確認すると4割も安くなっていたので、一旦キャンセルして取り直したぐらいです。

余談ですが、私のフランス語の先生が「最近、日本から韓国に行くLCCがめちゃくちゃ安いんだよね!在日外国人の中で韓国旅行が今ブーム!」と無邪気に語ってました。私がこの夏、台湾へ行った際にも随分と得することが多かったですが、世界情勢に上手く乗れば割安に海外旅行を楽しむことができるのだ。
ところで「普通の観光客は夜と週末はホテルに引きこもるぐらいの警戒心がちょうど良い」と書きましたが、ホテル内の飲食店は大盛況。旅行者は皆、早々にホテルに引き上げホテル内の施設を堪能しているように感じました。


■まとめ
ということで、「香港旅行で気をつけるべきたった1つのこと」は「夜と週末は出歩かない」に尽きます。今回の私のように、旅程が平日中心で夜間は高級ホテルでのんびりするという旅行スタイルであれば、過度に警戒する必要もないのかな、というのが素直な感想です。台風15号や19号のほうがよっぽど危ないはずです。
ただし今回のデモは首謀者不在で同時多発的・流動的。平日昼間であってもいつどこでデモが発生するかは誰もわかりません。なので、「HKmap.live 即時地圖(https://hkmap.live/)」での情報収集は欠かさずに。警察が出動してる場所すなわちデモが発生している場所がわかるサイトであり(ワンちゃんマークが警察)、そこを避けながら移動すれば大体OK。何だかゲーム気分です。ちなみにこのアプリ版は警察の邪魔をする有害アプリとしてAppleから排除されました(笑)

もちろんデモ隊がよく着る黒い服やマスクの着用は避け、デモ隊の標的である警察署や政府関係施設へは近づかないなどの基本的な対策もお忘れなく。運悪くデモ隊に遭遇しても写真なんか撮ってないで(デモ隊は顔が割れるのを嫌うため基本的に写真NG)、さっさと逃げましょう。


■お役立ちサイト




食べログ グルメブログランキング

人気の記事

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。