ゴマクロ サロン(gomacro Salon)/烏丸御池(京都)

ごま油の専門店「山田製油」が「未来ある子供たちと、育てるお母さんを守る」をコンセプトに掲げてオープンしたコミュニティースペース「ゴマクロ サロン(gomacro Salon)」。「山田製油」のアンテナショップとしての機能はもちろんのこと、テイクアウトのお惣菜やワークショップの会場としても活用しています。
私は1階のカフェスペースでランチを頂きました。グーグルマップでは「ヴィーガンレストラン」としてプロットされており、その文言に惹かれてかそれ系の外国人ゲストを多く見かけたような気がします。
テレビで取り上げられたばかりの「冷製gomacro担々麺」を注文。担々麺に総菜4種が付いて1,540円で、私は水菜を増やしてもらったり胡麻豆腐を付けてもらったりで、なんやかんやで2千円弱を要しました。
総菜4種。いずれも悪くないのですが、なんせ量が少ない。またゴマは多様しているものの組み合わせとしての必然性は感じられず、無理くりゴマ振りかけているなあという印象です。
卓上には練りごまやラー油、ごま油、ゴマ塩などが並べられ、自由自在に味変しながら楽しむことができます。この仕組みは良いですね。百貨店などで油単品で味見することに比べてよりリアリティを持って製品の良さを見出すことができます。
追加で注文した胡麻豆腐。勝手に胡麻プリン的な口当たりを想像していたのですが、ザラっとした舌ざわりの木綿豆腐のような食感で非常にタフ。四捨五入すると胡麻であり、胡麻の味しかしません。
主題の「冷製gomacro担々麺」。当然に胡麻の風味が支配的ですが、何ともクリーミーで独特のコクがあり、濃厚で美味しい。トッピングの茄子の調味が強くラーメン全体にメリハリを与えているのも素敵です。麺には独特の弾力があり、記憶に残る食感です。
以上を食べ2千円弱。間違いなく美味しいのですが、うーん、ちょっと高いなあ。似たような品質のラーメンであってもこのあたりの相場は千円程度であり、その倍の支払いに耐えうる価値は見出せませんでした。

あくまで「山田製油」の企画モノの店として、思想やコンセプトを愉しみに行くという寛容な姿勢を携えて訪れると良いでしょう。

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