Mark’s Tokyo(マークス トウキョウ)/目黒

銀座「Mark’s Table」が「Mark’s Tokyo(マークス トウキョウ)」として目黒に移転リニューアルオープン。目黒駅から権之助坂を下ってココカラファインを右に折れて少し。私の大好きなフレンチ「Bistro topology(ビストロ トポロジー)」のすぐ近くです。
店内はアメリカの今風レストランのような誂えで、キッチンに面したL字型のカウンター主体。手を伸ばせば届きそうな距離で調理工程が進捗しており臨場感があります。

サンフランシスコ生まれのマーク関田シェフは日本人とイタリア人のハーフ。元々は金融業界で働いていたそうですが一念発起し料理人へと転身。NYの料理学校 「International Culinary Center」を経て「Gramercy Tavern」で腕を磨いたのち、2017年に銀座で「Mark’s Table」を開業。
飲み物につき、コエドが1杯千円とこの手のレストランとしては悪くない値付けです。ワインはカリフォルニア産のものが中心でした。料理は3品コース・4品コース・5品コースとあり、我々は5品コースを注文。
まずは冷製のトマトスープ。いわゆる酸味の強いトマトというよりは昆布系統日本寄りの旨味がきいたひと品。ちなみにお父様は和食の料理人だったそうです。
続いてブッラータに白桃、ムラサキウニ。これはまあ美味しいのですが料理というよりも材料であり、素材の味以上の気づきはありませんでした。
パスタは自家製のフェトチーネ。具材は角切りにした賀茂茄子にコーン、サルシッチャ。悪くは無いのですが、何かこう、パっとしない味わいです。シェフはめっちゃマッチョなので、もっとグワーって豪快な料理を勝手に期待していたかもしれません。
メインは豚肉の肩ロースのロースト。付け合わせはマッシュポテトにビーツ。ソースは梅の風味がきいています。しかしながら、やはり不味くはない程度のクオリティでありホームパーティー感が否めません。
デザートは白味噌をきかせた濃厚なアイスクリーム。キビをポップコーン的にあしらったトッピングが洒落ています。本日一番のお皿でした。

以上を食べ、軽く飲んでひとりあたり1.2万円ほど。うーん、これはちょっと割高ですねえ。加えて料理が西海岸系のアメリカ料理風であり、目黒という渋めの街で食べるには似つかわしくないように感じました。

曜日によってはブランチもやっているそうなので、気になる方は、まずはそこから始めてみると良いかもしれません。

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