楽しんで銀座パリ/美栄橋(那覇)

楽しんで銀座パリ。実に味のある店名。ゆいレール美栄橋駅から歩いて7〜8分に位置します。
テーブルが10卓近くにカウンターが7〜8席と結構の大箱です。平日夜に訪れたのですが、ひとり客がカウンターで飲み食いしているのが多いです。
 オリオン生で喉を潤す。やはり熱帯夜に似合うアルコールはビールである。
お通しはシュー生地にタマネギがたっぷりと入ったリエット(?)。300円のお通しにしてはレベルが高い味わいです。
当店の目玉はショーケースに並べられたツマミたち。「約200年前にフランス料理のシェフ“アントナン・カレーム”が考案した、盛り付け方を再現し、他では味わう事の出来ない料理をご用意しております」と鼻息が荒いですが、そのいずれもが500円前後の価格設定と懐に優しい。
何を食べるべきか思案していると、カウンターの常連客が立ち上がり「にいちゃん初めてか?オススメは…」と指南して下さいました。ああ、沖縄。
マグロのカブト ウニソース焼き。これは旨い。マグロのほぐし身がボロボロと詰まっており、その風味が濃い。ウニソースの味わいが控えめであるため、海鮮居酒屋のカマ焼きのような味覚でした。
本日のグラスワインを白で。「ウチはね、やっすい店だからぁ〜ん。気にしないでガブガブ飲んでってねぇ」とオネエ気味の大将。
スパニッシュオムレツ。いわゆるトルティージャですね。作り置きをリヒートしているため、生地から水分が分離しており滑らかさに欠けます。機内食の卵焼きのような味わいでイマイチでした。
キャベツと豚肉のミルフィーユ バルサミコスソース。こちらも時間が経った豚肉を用いているため、独特の臭みが強く美味しくない。ロールキャベツを注文してその場で作ってもらったほうが良かったかなあ。
フランス風おでんのテビチを注文。トマトソースの煮込みです。もったりとしたゼラチン質が官能的に舌先で踊り美味。骨が多く可食部が小さいのが玉に瑕。
本日のグラスワインの赤を注文。カベルネかなあ。キンキンに冷やされていたため繊細な風味は取れませんでした。
お会計は3,300円。思ったよりも高くつきました。味わいについて、その本質がフランス料理かどうかは疑問です。これまで私は国内外300件以上のフレンチレストランを訪れていますが、そのいずれにも属さない料理が多かった。洋風居酒屋の創作料理と捉えたほうが良さそうです。
他方、お店の方々や常連客の雰囲気は非常にフレンドリーであり、ひとりで飲んでいると入れ代わり立ち代わり「どこから来たの?」と話しかけてくれます。「明日も明後日も来てよ。一緒に飲もう!」と肩を組まれるのは自然な流れであり、このようなお店が手元にあると人生が豊かになること間違いなし。また来よう。


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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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Starbucks/ラチャダー(バンコク)

なぜ突然タイでスタバかというと、当店はただのスタバではなく、Reserve扱いなのです。Reserveとは「個性豊かで質が高く、非常に少量しか手に入らないコーヒー豆を、注文ごとに挽いて選りすぐりの器具で一杯ずつ抽出する」というスタバの新コンセプト。
なるほどReserve扱いだけあって(この表現ヘンかな)、格式高い内装。非常にゆとりのあるつくりであり、何時間でも過ごせそうです。
ありましたありました、 Reserveな豆たち(この表現ヘンかな)。これで極上の豆の飲み比べするのもまた一興なのですが、本日のお目当てはNITRO。
NITROとはビールサーバーを使ってコーヒーを窒素と一緒に注ぎ入れる、アイルランドのギネスのようなアイスコーヒーとのこと(窒素は英語でNitrogen)。技術はまさにギネスのそれをコーヒーに転用すなわち二酸化炭素ではなく窒素のみを注入しているそうな。
ラージでお願いすると、パイントほどの大きさで出てきました。まさにギネスです。泡が非常に繊細で滑らか、クリーミー。スタンプタウンのそれに比べるとコーヒーそのものの深みが乏しく感じてしまいますが、まあ、私はそれほどコーヒー・マニアというわけではないので、この程度で充分に楽しめます。
ちょうど昼時だったのでサンドイッチ(?)も注文。スモークサーモンやアスパラ、アボカドなど人気の食材を7つの穀物を用いたパンで挟んだという、非常にややこしいサンドなのですが、特に旨くは無い。まあ、スタバのフードとは万国共通でそんなものである。
お会計は1,000円を超えました。ぐぬぬ、高い。いや、タイの物価に比して高いという意味であって、世界的に見れば統一された価格であることは間違いありません。

いずれにせよ、NITROは個人的に斬新な飲み物、かつ、ビール出身者であれば必ず好きになれる飲み物だと思うので、取り扱いのある店舗を見つけた場合は話のタネに是非どうぞ。


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床島/三軒茶屋

全く自覚症状はないのですが、私は焼き鳥にもソコソコ詳しいようです。さて今夜は三軒茶屋の超人気店、床島(とこしま)へ。元祖予約の取れない焼鳥屋です。
お通しは左から鶏のなめろう、ぬか漬け、焼きナスの豆乳スープ。鶏のなめろうは期待通りの旨さでありもっと量を食べたくなる。単品注文できるのかなあ。焼きナスの豆乳スープもお通しとしては最高レベルの美味しさ。茄子の香ばしい秋の香りに円やかな豆乳の風味が堪らない。
事前にビールを飲んできたので早速日本酒に入ります。当店は日本酒を多数取り揃えてあるのですが、それぞれに値段が記載されていないのが少し不安。なのですが、なんと当店はあの愛すべき采(サイ)の姉妹店(というか床島が先)とのこと。なんだそれならガブガブ飲んでも大丈夫だ。
とりわさ。透き通るように新鮮な鶏肉に、その場ですりおろす本ワサビ。本物志向だなあ。鶏そのものの旨さにワサビの爽快感がヒットエンドランのように駆け抜ける。
鶏皮ポン酢にしては珍しく、ほんのりと温かい。それゆれ若干脂の野暮ったさが目立ちました。

ここから串に入ります。当店はお任せのコースもあるのですが、アラカルトで食べたいものを好きなだけ注文することができるのが嬉しいですね。
ハラミ。鶏肉のハラミを食べるのは初めて。濃密な脂の香りがひたすらに甘くジューシーな逸品。
背肝。腎臓です。当店は鶏を丸ごと仕入れて厨房でさばいているので、稀少部位もお手の物。野性味あふれる味覚に思わず赤ワインが欲しくなる。クセのある食材なので、人に苦手かもしれませんが、フランス料理好きには堪らない素材。
ネギマ。モモ肉の部分が特大の唐揚げほどのサイズであり、食べ応え抜群です。バリリとした皮を紐解くと溢れ出る肉汁、元気いっぱいの肉本体。あまりに旨すぎて抱きしめてやりたいぐらいです。
風の森を注文。淡く爽やかの飲み口。しかしながらこの後続くタレ系のことを考えれば赤ワインをボトルで入れたほうが良かったかもしれません。
つくね。ハンバーグもかくやと思わせる大迫力のポーション。その見た目とは裏腹に、肌理が細かくふんわりと優しい口当たり。所々顔をのぞかせる軟骨も素敵なアクセント。
シビレ。胸腺です。濃厚なタレに濃厚な脂。焼鳥というよりもホルモン焼に近い風味。他の部位に比べて小さめのポーションではありますが、その凝縮感から満足度は同等かそれ以上。
レバー。なんてエロティックな外観なのでしょう。ピシリピシリと角が立ち、タレをまとってぬらぬらと輝く血肝を一口で頬張る。野趣溢れる味覚に品の良い鉄分がその存在を声高に主張する。ああ、やっぱ赤ワインにすりゃ良かった。
ハツモト。肝臓と心臓を繋ぐ部位で血管のような存在。グロい響きですが、その味わいは意外に上品。クチュクチュとした歯ごたえと脂の旨味を噛み締める一本。
以上、ふたりで好き放題飲み食いして12,000円程度です。これは安い。こんなにもレベルの高い焼鳥をたっぷり食べてこの値段はミラクルです。もちろん鳥かどのような話題店もいいですが、比較的予約が入れやすく自由度の高い当店のほうが個人的には好き。毎月第一日曜日はキッズデーであり、小学生以下の子連れもOKと、その懐の深さに好感が持てます。また来よう。


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三茶は店主の思い入れの強い哲学のあるお店があっていいですね。ちなみに三軒茶屋は「さんげんちゃや」ではなく「さんげんぢゃや」と読むのが正解です。これ豆な。
三軒茶屋のことを広く浅く知るに打ってつけの本です。ポイントを押さえた情報がコンパクトにまとまっており便利。Kindleだと実質200円程度なので凄くお得です。

床島
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El mercado/クイーンシリキット(バンコク)

エル・メルカド。「最近のバンコクでは屈指の人気店」と評するバンコク在住者。「19時とかのゴールデンタイムの予約は全然取れない。でも、今なら入れるかな…」我々はルアンマリカでの食後であり、ただ今22時。
広大な中庭に所狭しと並べられるテーブル。しかもその殆どが満席。これまでバンコクでお邪魔したレストランではトップクラスの客席効率でしょう。
当店は輸入食材業を営んでいたフランス人とスペイン人の夫婦がオープンしたお店。
mercado(市場)の名の通り、食材がとにかく豊富です。チーズやシャルキュトリは変態級の品揃えであり、タイはもとより東京であってもここまで品揃えの良いレストランは無いでしょう。このラインナップは東京のデパ地下が束になっても叶わないのではないか。
スイーツもたっぷりで目移りします。そういえば西洋風のスイーツをしばらく食べてないな、ということでブルーベリータルトを注文。
グラスワインは10種以上であり、400円~と非常にリーズナブル。基本的にバンコクは物価が安いのですが、ワインや日本酒など外国の酒になった途端にバンコク価格からはかけ離れるものなんですが、当店は舶来品であっても極めて良心的な価格での提供です。
食事は済ませてきたのでスイーツのみに留める。このタルトが変な表現ですが普通に美味しい。アジア特有の非人道的な甘さはなく、クリームの上品な甘さにブルーベリーの酸味が響く。タルト生地は既製品の安物なのか平板な味わいなのが課題。しかしこのサイズで500円弱ということを考えれば納得感のある一皿です。

連日満員御礼の理由が良くわかりました。この店は良い。次回は早い時間からお邪魔して、きっちりと食事とワインを楽しみたいと思います。オススメ!


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