最も効率よくダイブマスターになる vol.12

台風が続くのでダイビングを中断し座学。「潜水士」の免許を得ることに。
かなりマニアックな試験であるため、本屋でまともな参考書を買うことができず、全てamazon先輩のお世話になることに。しかしこういう専門書、高いですね。

ちなみに潜水士免許があると何ができるのかというと、水の中で商売していい、これだけです。潜水士免許が無いひとは、ダイビングのインストラクターや、沈船のサルベージ、漁業の網張り、海中生物の研究、石油掘削などなど、水中をビジネスにしちゃだめらしいです。
試験会場は関東安全衛生技術センター。どこやねん。千葉駅からウチボー線に乗り換え五井駅下車、そこからバスで30分です。自宅から試験会場までドアドアで2時間30分かかりました。
受験者数は僅か327人。午前試験2時間、午後試験2時間なのですが、マークシートで計算問題は殆どないので、実質30分で終わっちゃう。残りの時間をつぶすのが非常に辛い試験です。

マークシートだけでそんなに難しくないので、誰でも合格できます。普通自動車免許ぐらいの難易度でしょうか。泳げない人でも合格できます。その割に立派な免許を頂けるので、ネタとして持っていて悪くないと思いますよ。
その後は友人がやっている神社へ挨拶に行く。千葉駅で手土産を買おうとブラブラしていたのですが、想像を絶する都会っぷりで恐れ入りました。千葉って都会じゃん!みんなどうしてそんなに卑屈なの!?
三越で北海道物産展が開催されていたので、ロイズのポテトチップチョコをハコ買い。結構な荷物というか買い物たっぷりしてる感が出たのか、各店舗の味見どうですかー攻勢がものすごかった。北海道物産展なのにヅラを売りまくってるのはどうかと思うけれど。
長い付き合いの友人なのですが、実際に遊びに来たのはこれが初めて。失礼ながら思っていた以上に巨大な神社で驚きました。成り立ちや由来などなどを境内をお散歩しながら1時間たっぷりとご説明して下さりとってもためになりました。10世紀からあるってマジですげえ。

私はそこそこ責任感が強いほうですが、ある一定のラインを越えたら全てを投げ出して振り出しに戻すタイプなので、こういった歴史や伝統をゴーイングコンサーンするのはほんとすごいと思います。ゴーイングコンサーンって書いてみたくてようやく書けた。

その後は友人宅で酒を飲み、ベイビーと戯れ、ロイズのポテトチップチョコを食べまくり、帰りは総武線でひたすら眠りつづけるという、素敵な一日でした。

「最も効率よくダイブマスターになる」シリーズ目次



丸大ホール/川崎

MBA留学中の友人が一時帰国中だったので、最も日本の庶民らしさが出ている店はどこだろうと思案の上、当店へ。相変わらず私はセンスいいですね。
日曜日の正午にお邪魔したのに店内は満席。しかもその全員が酒をあおっている。川崎すごい。ちなみに開店時間は朝の8時30分です。
おばちゃんがなんとかふたり用の席を作って下さり着席。飲み物にホッピーを注文したのですが、器がジョッキで焼酎が7/10入っていてもう大変。
イカゲソからの
イカの沖漬け。この沖漬けが抜群でした。自称和食の飲み屋にいくとホタルイカと言い訳しながらしみったれた量しか食べることができませんが、当店はスルメイカを丸々一杯です。あまりにうますぎてこの皿合計3枚も注文してしまいました。
モツ煮。ボリューム大だったけれど、モツがやや生臭い。
アジの開き。こっち向きで開かれて出てくるのは初めてかも。
生しらす。350円と格安。しかし質は中々のもの。江ノ島近辺だったら1,000円近くとられるんじゃないでしょうか?
ツブ貝。味付けが結構しっかりしててお酒が加速しました。
ヤマイモの千切りで箸を休め、
〆はカツ煮。満腹じゃー!

来ている客のほとんどがひとりであり、しかも全員が常連に見えてなかなか敷居が高いですが、味とボリュームに対する価格を考えると非常に素晴らしいお店。コキタナイ雰囲気だし、店のおばちゃんの乱暴でフレンドリーな感じから、何かレジャー施設に来たと割り切って楽しむのが良いと思います。また来るぜ。


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ずいぶん昔の話ですが、川崎鶴見エリアに不動産を所有していたことがあるため、飲食店もそれなりに行きました。印象的なお店をピックアップ。


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オステリアイルフオッコ/横浜

横浜のトラットリアフランコに電話したら改装に入るとかで、でも新しくお店出したからこちらへどうぞと案内されました。オープンして1ヶ月以内に行くなんてまるでタニマチみたいじゃないか。
 ムール貝の白ワイン蒸し。スタンダードな一品。
 フォカッチャはこれまで見たことがないくらい分厚く食べ応えがありました。
 ちりめんキャベツ煮込み。美味しいのですが、味付けがムール貝とほぼ同じだったので、注文の時点でアドバイスが欲しかったです。
 イカのオーブン焼き。イカの旨みがそのまま体現されており、お酒が進みます。
 馬肉のカルパッチョ(?)に軽く火を通したもの。厚みのある馬肉がたくさん並び、テンションが上がります。俗に言うあげぽよです。この日一番の皿。
 パスタは単に「ミートソース」とだけ記載されてあったのでボロネーゼ(麺はタリアテッレ)かなと思ってたのですが、予想を覆しショートパスタにひき肉でない割としっかりした肉のソース。非常に美味しかったです。
デザートは左上からプリン、ティラミス、リコッタチーズタルト。結構おなかいっぱいでしたがみんなでシェアしながら楽しめました。

高くないし本場っぽい味が楽しめるので良いお店だと思います。こういうホンモノ志向のお店がもっと増えればいいな。


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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しく高くないことが多いのが嬉しい。以下、飲んで食べて15,000円の優良店をまとめました。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。


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恵比寿くろいわ/恵比寿

「東京最高のレストラン」でもニューカマーながら評判が良くて、食べログは4以上、辛口ドラミちゃんも好意的に取り上げていたので期待大。予約が取りづらくて大変。

お店に入ると年取った雛人形みたいなの置かれており、チョーヨーノセックだの激レア美術品だのなんだの説明が非常に長い。私は食事をしにきたのですが。この時点で嫌な予感。いや別に内装とか調度品とかに凝るのは良いのですが、その感性を押し付けられるの苦手なんですよね。そういう店に限って、肝心の味がなってないことが多いし。
鯛とダイコンとなんだったっけ?印象なし。
グジのお椀。グジはしっかりと味があり肉厚で非常に美味しかったのですが、出汁が全然美味しくない。私が味濃い目好きだから関西系の味付けじゃ満足しないのか。いや、でもあらし山吉兆とかはちゃんと美味しく感じるもんなあ。
ハゼとミョウガ。全く味がしない。
刺身はウニだけ美味しかったです。
マナガツオとマツタケ。私はマナガツオがあまり好きではないのですが、こちらはとても美味しかった。一方で、マツタケはあまり香りを楽しめず。
誕生日の食事だったので、それっぽく盛り付けて下さいました。卵黄の味噌漬けがねっとりと美味しかったですが、その他は全く印象無し。
ギンナンとか。何をしたいのか意図がわかりかねる。このあたりでもう帰りたくなる。
なぜかここでタコの冷製。うーん、意味不明。この皿出すのに30分以上かかってて、そして全然美味しくない。
お漬物は全般的に良し。
炊きたてごはん。何の芸もないですね。白米だけでドカンと出すのは自信のあらわれかもしれませんが、全く美味しくない。もうあきらめて、アナゴとかウニとかで炊いて欲しい。
シジミ汁。汁のみ。貝殻と身が入っていないのは寂しい。
ごはんをおかわりすると、ジャコと山椒を載せてくださいました。ジャコと山椒は美味しかったけれど、たぶん他所から買ってきたものなんだろな。
お菓子に
抹茶。抹茶は素晴らしかった。
最後に小菓子。砂糖の塊に美味しさを求めるの酷かもしれませんが、ただの砂糖です。
お土産におにぎり。またジャコ山椒か。。。梅干とかおかかとか、もうちょっと工夫できるでしょ。。。

というわけで、久々に大ハズレでした。ぜーんぜん美味しくないくせに高い。なぜ人気があるのかさっぱりわかりません。どうにも納得がいかなくて食べログを熟読してみると、信者のように盲従する客がいる一方で、私のようなコメントを遠慮なく書いている方もいる。前衛的すぎて評価が分かれるのならわかるのですが、何も独創的ではない。料理学校の和食クラスの生徒の料理を食べてるみたいな気分でした。

ちなみに当店は「ミシュラン2013掲載拒否店」らしいです。そういうのウリにしちゃいかんよね。拒否するなら黙って拒否すればいいだけのこと。

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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
  • エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
  • ALLIE ←ワインという食事の知的部分を担うソムリエの重要性を再認識させてくれるお店。
  • ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
  • 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
  • RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
  • ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
  • ブラッセリートモ ←和魂仏才、リーズナブル!
  • タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。


恵比寿 くろいわ
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オーバカナル/品川

品川にいながらにしてパリ気分を味わえるとして有名なオーバカナル。存在は5年ぐらい前から知っていたのですが、いつでも行けると思ってるといつまでも行かないもんですね。
 鴨とフォアグラのテリーヌ。味は悪くないのですが、とにかくポーションが小さい。これで3,000円近く取るのはカモカモ詐欺である。
 サーモンのサラダ。こちらはサーモンの味が強烈に前面に押し出されておりgood!
 ブータンノワールは豚の血の風味が全く感じられず、良くも悪くも大衆受けする味。目をつぶって食べたらブータンノワールと気づかないんじゃないでしょうか。ブータンノワールを注文する人なんて、あのコクと動物臭を欲しているのだから、これはいただけません。
 ラム。こちらは基本に忠実でそれなりに美味しかった。
 プリンは美味しいのですが、プッチンプリン3つ分ぐらいの量があって食傷気味。
トドメはチョコムース。こちらもスーパーカップ3人前ぐらいの量でさすがに気持ち悪くなった。

確かにパリのビストロの雰囲気に近いものはありますが、食事のポーションが小さく値段は高い。同じフレンチチェーンなら、ヴィロンとかのほうが全然良いと思いました。ただ、外食業界の中でビストロの最高峰はラミティエと結論が出ているので、ビストロに関してあーだこーだ批評しても意味はないのかもしれないですね。ネガティブな記事でごめんなさい。



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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。


関連ランキング:フレンチ | 品川駅高輪台駅北品川駅

10万円の肉と生ビール

六本木で飲むならココと決めているバーがあって、そちらのお店主催のバーベキューパーティへ。野外なのに生ビールがあったり、食材が豪華だったりで毎回毎回楽しみにしているのですが、今回はなんと、10万円のお肉が登場するとの事前情報。
大井競馬場駅で初めて降りたけれど、結構ラブリィな駅舎ですね。
新鮮野菜たち。真っ先にキュウリを丸々かぶりついてたのですが、「お肉まだなのにいいの?」と極めてまともな指摘をされて我にかえる。
ナントカフェスなど野外で飲む生ビールは非人道的な価格であることが多いですが、本日に限っては飲み放題なんです。念のために言っとくけど、スパークリングワインも山ほどあるからね。

肉厚タンは恵比寿の焼肉の名店から仕入れたとのこと。私にもその仕入れルートを下さい。
真打登場。10万円の肉である。
なんてセクシーなサシの入りかた…。軽くささっと炙ってパクり。やわらけぇーうめぇー生ビィール!
その他サンマやら生ビィール!
いかごろやら生ビィール!

こんなにクオリティの高いBBQはそうありません。世界文化遺産に認定されるかもしれない。それから、普段私がお会いすることができないような、様々なバックグラウンドをお持ちの方が参加されるため、交わす会話がすごく新鮮。一方で基本的に食べ物に対する思い入れ強い方が多いので、情報交換するのもすごくためになる。色々考えたけどやっぱ世界文化遺産に申請してくる。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。有名店で、良かった順に並べてみました。
そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。