おかる/祇園

1925年創業の老舗、祇園の芸妓さん舞妓さん御用達として有名な「おかる」。
店内は芸妓さん舞妓さんのうちわ(?)や芸能人のサイン色紙がびっしり。テーブル席が主体ではありますが小上がりもあり、料理の選択肢も多いのでちょっとした飲み会にも使えるかもしれません。
私は名物の「チーズ肉カレーうどん」を注文。1,140円と強気の価格設定です。
蕎麦屋のカレーのように出汁強めのカレーうどんです。一方でとろけるチーズが暴力的なまでにぶちこまれているので、チーズの風味が支配的。ネギがたっぷり入っているのが嬉しい。
麺はイマイチ。讃岐的コシという概念は一切なく、スーパーで売られているフニャフニャの麺と大差ありません。うーん、これはうどんでなく丼(ごはんもある)で注文したほうが良かったかもしれません。
これで1,140円はちょっと高いなあ。とは言え深夜まで営業しており使い勝手は良いし、ある意味では観光スポットとも言えなくもないので、入場料込みと考えればこんなものかもしれません。祇園近くで飲み食いした〆にどうぞ。

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京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。

Cheese Tavern CASCINA (チーズタバーン カシーナ)/恵比寿

恵比寿駅西口から坂を登ってPADI方面にあるチーズ料理専門店「Cheese Tavern CASCINA (チーズタバーン カシーナ)」。チーズプロフェッショナル様である私がオススメするチーズ料理屋は恵比寿「スブリデオ レストラーレ(Subrideo Restaurare)」と結論が出ているのですが、一休のセールでランチ半額みたいなプランがあったので試しに予約してみました。
奥に結構広い店内で50席近くあるんじゃないかなあ。案内のスタッフは一見Perfumeに居そうな柔らかい外観だったのですが、その中身はすげえ感じ悪くマスク越しでも不愛想な表情が透けて見えたので、すぐに私の心が閉じてしまいました。
一休のプランだったのでスパークリングワインがつきます。お水はスティルとスパークリングから選択することができ、いずれも無料でした。
旬野菜とチーズのサラダ仕立て。ランチのオマケサラダということは決してなく、中々のボリュームで食べ応えがありました。チーズもアクセントとして添えられており、トップにはすりおろしたハード系チーズがふぁさー。
ダブルクワトロフォルマッジ、ということで8種のチーズを使ったピッツァとのこと。8種ってすげえなひょっとするとギネスブックに申請したら通るかもしれません。また、私はその内訳以上に、2人で半枚というポーションで残りの半分は一体どこにいったのかが気になってしょうがありませんでした。
スペシャリテの「ピアーヴェチーズのカルボナーラ」。度数の高いお酒をくりぬいた部分に流し込み火をつけチーズを溶かしていきます。これは楽しいプレゼンテーションです。
火が消えチーズが溶けた頃にパスタを放り込んでソースと共にチーズを絡めていきます。この作業は冒頭のPerfumeがやってくれたのですが、このタイミングではすげえ愛想の良いお嬢さんへと変貌していました。不安定な時期なのかもしれません。
中央に卵黄を落として完成。一風変わったカルボナーラではありますが、わかり易い味付けで素直に美味しい。ただし火をつけるなどのパフォーマンスのせいでソースは冷え麺はのびてしまっているのが惜しい。厨房でベストの状態で持ってくるプランか、テーブルで仕上げるプランかの選択制度があれば良いなと思いました。私は味を選びたい。
デザートはチーズのジェラートにチーズケーキ。チーズの風味が濃厚でいずれも中々の味覚であり、本日一番のお皿です。
お茶もついてごちそうさまでした。

恵比寿のチーズ料理専門店といいつつも、恵比寿「スブリデオ レストラーレ(Subrideo Restaurare)」とは芸風がまるで異なるお店であり、あちらはガチ勢、こちらはカフェ以上レストラン未満という印象。一休のタイムセールで1人4千円のところを2千円で済んだので助かりましたが、これが定価だと軽く暴れていたかもしれません。フリーでの入店であればパスタを千円程度で注文できるので、そういう使い方が最も楽しめるでしょう。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindleだとポイントがついて実質500円ちょい。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。

ビストロ ヴァンブリュレ(Vin Brule)/表参道

骨董通りの小原流会館の脇を入ったところにある雑居ビル地下1階。お肉をテーマにしたビストロです。
かなりの大箱で60席近くあるのですが、日曜日のランチであってもご覧の通りの空きっぷり。無駄に混雑したカフェが多い青山界隈でこれは穴場。遠くのテーブルではのんびり昼飲みしているカップルも。
私は鶏のローストのジンジャーソースがけを注文。200グラムはゆうに超えそうなビッグサイズの鶏肉が入って980円。一度ローストした後に揚げ焼きしているのか、表面はカラカラのパリパリになって香ばしい。ジンジャーソースも洋風の生姜焼きのような味わいで日本人には親しみやすい味。
付け合わせのパスタ(?)はフニャフニャの脱力系で、とりあえず添えましたといった程度です。これならもうちょっとジャガイモとかお野菜とか増やして欲しいなあ。
ライスは一般的な定食屋のそれと同等。大盛り&おかわり無料とフリーダムです。
色々書きましたが、この量と質で千円でお釣りが来るのはリーズナブル。とりわけ空いているのがすごくいい。もちろん鶏肉だけじゃなく、牛豚カレーなんでもござれでバラエティ豊か。ヘンなファミレスに行くくらいなら断然コッチでしょう。千円以下ランチとしては大満足のお店でした。

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近くのお店(表参道)
表参道ヒルズ(安藤忠雄)、トッズ表参道ビル(伊東豊雄)、コーチ表参道(OMA)、根津美術館(隈研吾)、ディオール表参道(SANAA)など、表参道の名建築34作品についての解説。第一線で活躍中の建築家が現代建築のエッセンスを平易な言葉で素人向けにレクチャーしてくれます。

鮨わたなべ/札幌

すすきの鮨激戦区にある「鮨わたなべ」。本店は中標津町にあるのですが、その支店という位置づけで札幌に進出。円山公園に移転した「姫沙羅 (ひめしゃら) 」の跡地です。
店内はカウンター中心ですが個室もあります。渡部朋仁シェフはもちろん中標津町出身であり、東京の鮨屋や和食店で腕を磨いたのち地元で独立。本店はスタッフに任せ本人はすすきのの地で気炎を吐きます。
乾杯として手元に牛乳を置かれるのに面食らう。何でも中標津町には「牛乳消費拡大応援条例(通称『牛乳で乾杯条例』)」というものがあり、宴会の始まりには地元の名産品である牛乳で乾杯する風習があるそうな。
さっぱりとしたエゾモズクで開始。線は細いのですが芯の強さがあり噛み応えがあります。量もたっぷりで暑い一日の締めくくりにぴったりです。
お酒は絶対値としては高くないのですが量が少なく、価格は1杯千円前後ながら量は半合ほどといった印象です。北海道産のものに拘らず全国各地から取りそろえているという印象です(これは米が北海道産だけど)。
いきなりにぎりに入ります。マツガワガレイ。厚めのスライスにしっかりと昆布で締まった大人の味覚。なお、当店の鮨は2部構成であり、まずはにぎりで、途中でお料理を挟み、〆に再びにぎりに戻るという構成。
春子鯛。北海道産のものは珍しいそうで、しっとりとした歯触りにホロホロと崩れ行く口当たり。
トロ。文句なしに美味しい。脂の甘さ赤身の酸味、共に満点のバランスでした。
コハダは思いきりの良い締め方。酸が強く口の中の雑味が綺麗にカットされます。
ボタンエビは卵がたっぷり。海老そのものの甘さはもちろんのこと、卵のコクが酒の消費を後押しします。
ほえー、スルメイカをこういう鮨で食べるのは珍しい。少し火が入ってお酒のツマミのような味覚です。
ホッケ。いわゆる居酒屋で出るようなホッケは網で獲るらしいのですが、コチラは釣りでキャッチするそうです。なるほど味の方向性は確かにホッケなのですが、なんとも静謐で犯しがたい美味しさがあり心に残りました。
シメサバ。さっぱりとした酸が先のホッケの余韻を断ち切ってくれます。
タコ。私の知っているタコとは似ても似つかない仕様。なんでも釧路とかあのへんで揚がったものらしいです。当店は道東への愛情がオホーツク海のように広く深い。
お料理に入ります。マツタケの土瓶蒸しはスープがたっぷりであり、ヘンにこねくり回すことなくマツタケの風味をたっぷりと感じられる仕組みでした。
サワラは調味たっぷり量たっぷりであり、その辺の焼魚弁当のフィッシュを凌駕するポーションです。味が濃く酒を呼ぶ。
シメサバをツマミで。当店は要所要所でシメサバが登場し、ひとつ前の料理のアフターフレーバーを整理する重要な任務を担っています。
地元のアワビをじっくりと煮込み肝のソースで頂きます。アワビは欧米系の料理でも用いられる食材ですが、鮨屋で食べるのが一番旨い気がする。
アワビの身を食べてからが本番。肝のソースにシャリを投入し、床もみよろしく米の一粒一粒にまでソースを絡めて頂きます。鼻から抜ける磯の香り。半分食べ進めてからは更にアワビのスープを投入しお茶漬けのように。
クジラのヅケ。それほど好きな食材ではないのですがこの皿は別格。臭みなどは一切なく濃くて複雑な風味が味蕾を制覇する。本日一番のお皿でした。
焼きたてのギンナンをホクホクと頂き箸休め。
茶碗蒸しにはカニの内子とパプリカのタレを流し込む。パプリカの赤い風味に内子のコクがベストマッチ。
ブリのスモーク。昨夜の「此方彼方(こなたかなた)」でも出てきましたが、札幌では流行ってる調理法なのかしら。付け合わせに地元のフルーツトマトを置くのが面白い。
ぬか漬け、ギョク、黒豆とコース終了の挨拶のような三部作が出てきますがご安心下さい。ここから〆の鮨に入ります。
赤身のヅケ。先のクジラが心に残りましたが、やはりマグロの味覚は気品あふれるものであると再確認。
ウニ。ひたすらに甘く上品な風味を湛えており、舌先でシュパっと消えて口腔内でリゾットとして化けて出てきます。
ラストの巻物はぶつ切りのマグロにフレッシュなイクラもたっぷりと。海苔の量もバリバリと存在感を発揮しており、海の香りに満ちたフィニッシュでした。
お椀は先のボタンエビのヘッドの味噌をがきいており濃密にして濃厚。
デザートは冒頭に関連して牛乳のアイス。やはり濃密にして濃厚な味覚であり、その長い長い余韻を楽しむ逸品。

お会計は2万円強。東京の同格の鮨屋での支払金額を考えれば随分とお買い得。加えて北海道しかも道東のニッチな食材を多用しており旅行者にとっては堪らないストーリー性があります。鮨を前半と後半に分けるのは心理的な何かを狙ってかもしれませんが、早めに満腹中枢が刺激されてしまった点も否めませんが、いずれにせよリーズナブルなお店でした。

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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。