老香港酒家京都(オールドホンコンレストランキョウト)/四条烏丸(京都)

四条烏丸駅に直結する「ココン烏丸」のレストランフロアに入居する「老香港酒家京都(オールドホンコンレストラン)」。京都は独自の中華料理文化を育んできましたが、当店は正統派の香港料理のお店であり、食べログでは百名店に選出されています。
かなりの大箱で、トータルでは100席近くあるでしょうか。いくつかの部屋に区切られており、大人数での宴会でも対応できそうです。スタッフはざっくばらんな接客ながら決して失礼はなく、何とも言えない居心地の良さを演出してくれます。時折行き交う点心をたっぷり積んだワゴンが本場さながらでとても楽しい。
私はこのあと大切な打ち合わせがあったのでお酒は抜き。ドリンクは特に注文しなかったのですが、ポットのお茶(ジャスミン?)をお出し頂けました。飲み物で変に儲けようとしないのは中国料理の美点である。
私は「シェフのおまかせランチ」を注文。1,980円です。このほか麺中心のセットや点心が盛り込まれたセットに加え、点心食べ放題のような激しいプランも用意されていました。
前菜盛り合わせ的な位置づけでしょうか、中華風のピクルスにクラゲ、チキン、左上の肉は何だろう。脂がジュワっと滲み出てくるタイプの料理であり、ああ、やっぱりビールを注文すれば良かった。
玉子とホウレン草の炒め物。これは、うーん、決して不味くはないのですが家庭料理の延長であり単純な味。正直わたしでも作ることができます。
酢豚は見るからに当てずっぽうな調理であり、やはり不味くはないのですがプロの仕上げとは思えません。つらい。つらすぎる。
炭水化物は麺かお粥かゴハンかを選ぶことができ、私は麺を注文。スープは澄んだ味わいで中々のものですが、麺がパツパツとしてイマイチ。また他のオカズとお盆での同時提供であるため食べる順番が難しく、最高潮のタイミングで食べることもできなかったと思う。
デザートはマンゴーグレープフルーツかナタデココかタピオカで、いずれも液状の甘味です。私はマンゴーグレープフルーツをチョイスしたのですが、こちらはマンゴーの甘味とグレープフルーツの酸味が程よく調和し美味しかった。
店構えや優秀な接客を含めれば、このランチセットを食べて2千円を切るのは悪くないように思えますが、肝腎の料理がパっとしませんでした。見方を変えて、ランチのオーダーバイキング4,500円で臨むのが最も満足度が高くなるのかもしれません。

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