ビストロ タカ(Bistrot Taka)/湯島

湯島天満宮正面の鳥居を出てすぐの場所にある「ビストロ タカ(Bistrot Taka)」。2009年に開業し地元のファンを着実に増やし続け、今や百名店に選出される人気を誇ります。
ビストロと銘打ってはいますが一軒家のきちんとしたレストランであり、テーブルクロスもバチっと張られています。小さなお店で客席数は10ほどでしょうか。シェフとソムリエールのツーマンセル体制にちょうど良いサイズ感です。

高萩 宏英シェフは地元浜松で腕を積んだのち渡仏。帰国後は「ゴードン・ラムゼイ(Gordon Ramsay)」「ルグドゥノム ブション リヨネ (Lugdunum Bouchon Lyonnais)」で腕を振るったのち当店を開業。
ワインがお値打ちですねえ。この手のレストランとしては珍しくグラスで千円ほどから始まり、安いボトルでは3千円台のものも見つかりました。バカみたいに高い酒が忍んでいることもないので、気前よくジャンジャン注文すると良いでしょう。
アミューズはヒヨコ豆を揚げたん。ひときわ上品なファラフェルといった出で立ちで、アツアツのホクホクで美味。ゲストの到着に合わせて調理を試みる姿勢もプロとしての矜持を感じました。
前菜はホタルイカ。指導者のように旨味が強く、何なら日本酒が欲しくなるほどです。その心地よい苦味をサトイモが優しく受け止め、伸るか反るかを激化する美味しさです。
ボルドー産のホワイトアスパラガス。もはやオムレツに迫る勢いのたっぷり玉子ソースと共に頂きます。ハモンセラーノの塩気と旨味が心地よいアクセント。
パンは自家製なのかなあ。シンプルですが滋味あふれる味わいであり、全体を通してソース濃いめの芸風なので、これぐらい素朴な味わいのパンがちょうどよいです。
お魚料理はマダイ。コースのうちのひと皿とは思えぬサイズ感に恵比須顔。緑のソースの青っぽい味覚もオシャレな味わいです。ところで今タイポで「おさかな」を「こさかな」と打ってしまい推しとしてはドキっとしました。どうでもいいですかそうですか。
メインはイチボ。マダイに続いて結構なボリューム感。シンプルな調理にストレートな赤ワインソースで、これがフランス料理だと言わんばかりの率直なひと皿です。
デザートはフォンダンショコラ的なひと皿。焼きたてのアツアツで、くぱぁするとドロォとショコラが流れ出て来、得も言われぬ快感が押し寄せます。添えられたアイスクリームも実直な味わいであり、普通のフランス料理店であれば追加料金間違いなしの手間と美味しさです。
お茶菓子とハーブティーでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上のひと通りのコースを食べ、グラスワインをそこそこ飲んでお会計はひとりあたり1.4万円ほど。質と量を考えれば実にお値打ち。また港区のちょづいた店とは客層が全く異なりゲストは落ち着いたカップルが殆ど。心安らかにフランス料理を堪能できるお店でした。

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