八味屋(はちみや)/宮崎市

宮崎は意外にも餃子文化圏であり、総務省の家計調査によると2021年の1世帯あたりの餃子購入額で、宮崎市が宇都宮市と浜松市を初めて上回り日本一となりました(画像は「ニッポンドットコム」より)。伊勢海老や鰻など、宮崎は意外な食材を意外にたっぷり摂取しています。
なるほど確かにどの街にもひとつは有名な餃子店があり、例えば宮崎市恒久は「八味屋(はちみや)」が大人気。「スーパーまつの」のお向かいにあるためか買い物ついでにテイクアウトで大量買いしていく地元民多数。コロナが落ち着いた現在はイートイン営業も再開しています。
店内は街のラーメン屋といった雰囲気であり、カウンターが4席に小上がりのテーブルがふたつ。スタッフは女性のみで、早朝から仕込みを始め全て手作りで餃子を用意しているそうです。店名に準じたラッキーナンバー「8」が付く日はいくらかの割引があります。
ゴハンとお味噌汁の付く定食もありますが、我々はおやつ目的で訪れたので単品で注文します。コチラは焼き餃子。フレーバーは「普通」と「スタミナ辛口」からのチョイスなのですが、せっかくなので両方注文しましょう。
外観からはフレーバーを判別できかねますが、先の写真が「普通」でコチラが「スタミナ辛口」。ベースはキャベツやタマネギ、ニラがたっぷりの餡であり、ニンニクとショウガの風味が支配的。お野菜たっぷりなので罪悪感は小さいです。
単品注文にもお新香が付いてきました。シンプルなお漬物ですがシンプルに旨い。おばあちゃんの家に遊びに来たかのような安心感がありました。
ちなみに私は餃子には何も付けないで食べる派なのですが(そもそも餃子って下味つよつよじゃない?)、水餃子には「ギョーザのタレ」のみを軽くつけました。思いのほか酸味が強く、酢の利用を考えている方は少しづつ試してみると良いでしょう。
水餃子。だからといって製法を変えているわけではなく(たぶん)、焼き餃子に比べると輪郭がぼやけている気がしました。今回は色々試せたので良かったですが、定食で一種類勝負の場合は焼き餃子が良い気がします。もちろん好き好きですが。
いずれにせよ、餃子は単品であれば500円かそこらであり、定食のビッグサイズでも余裕で千円を切ります(そう考えるとタコ焼きって高いな)。ここでしか食べることができない唯一無二の絶品というわけではありませんが、生活に寄り添う素朴なスタイル。近所にあったら嬉しい一軒です。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。