ON Dining Kitchen & Lounge/蘭桂坊(香港)

最後の夜は香港きっての繁華街、「蘭桂坊(Lan Kwai Fong)」で夜遊びです。中環駅から少し山側へ歩くと、ひたすらに飲み屋が連なり酔客が道に溢れる一画が。

ちなみに「蘭桂坊(Lan Kwai Fong)」の発音につき、私は初め「ラン→カイ↑フォン↓」と音階が上下するよう発していたのですが、そのような発音をするのはゾンビ映画で真っ先に殺される田舎者だけであり、ローカルにおいては「ラン→カイ→フォン→」とフラットなアクセントが正解らしいです。
ちなみに蘭桂坊(Lan Kwai Fong)の父は盛智文(Allan Zeman)。カナダから香港に渡ってきた彼は盛り場に乏しい環境を改善すべくこのあたりにバーやクラブなどを連続でオープンし、西洋人が夜光虫よろしくその灯にポツポツと集まるようになり、次第に発展するようになったそうな。
我々が訪れたのはミシュラン1ツ星レストランに併設されたバー。デザートや食後酒を楽しむためにダイニングフロアから上がって来る客も多く、雰囲気ならびに客層が非常に良いです。
広々としたソファーを陣取り自宅のようにくつろぎます。雨がパラつき始めたものの、屋根もストーブもあるためモーマンタイ。
オリジナルカクテルは1杯2,000円程度。私はワサビと焼酎とライムのカクテル、連れはレモンの何とかで、ピスコっぽい風味が感じられました。
チャームとしておかきも出てきます。席料やサービス料は取らないのにこの対応は良心的。
ジントニックはジンを数種からチョイスできる拘り。香港において他の店でも同じ場面に出くわしたので、香港の人々はジンに色々とうるさいのかもしれません。
ナッツフォーナッツ。アマレットにピーナッツバターのリキュール(?)を混ぜ込みクリームを乗せます。女子大生のような飲み物であり、飲み物というよりはスイーツ寄り。
ふたりで2杯づつ飲んで1万円を切りました。この立地この雰囲気でこれは安い。そういえば近くのAzure Restaurant Slash Barも似たような印象を持ったなあ。香港はとにかくお金が必要とされる都市ですが、こと飲食店に限ってはそれほど悪くないかもしれません。オススメです。


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