ダム・ジャンヌ(dame‐Jeanne)/神泉

神泉駅を降りてすぐにあるビストロ。食べログ4.20(2018年3月)と高評価。心霊スポットのような外観が印象的。18時オープンなのですが、18時きっかりにならないと入店できないのでご注意を。
店内は驚くほど暗い。遅刻して入った劇場ぐらい暗く、手探りでテーブルまでたどり着く必要があります。ゲストが揃ったテーブルからひとつ、またひとつと食卓に蝋燭の火が灯され、その演出はホーンテッドマンションさながら。グラスシャンパーニュは1,200円と格安です。
ネット上の口コミでは「提供速度が恐ろしく遅い」との声が多いですが、なるほど確かに遅いです。最初の料理にありつくまでに入店から30~40分ほどを要しました。場つなぎにグジェールとかピクルスとか出せば良いと思うのだけれど。
注文は全てアラカルト形式です。こちらは田舎のパテ。レバーの風味が強く独特の臭みがあり、好みが別れるかもしれません。ザラりとした舌触りに鉄分を感じ、パンチのある味覚でした。
スペシャリテのフォアグラのサラダ。山盛りのレタスにソテーしたフォアグラをのせただけのシンプルなものです。バルサミコ系統の濃厚なソースが印象的で当然に美味しいのですが、家庭料理の延長とも言える。
「良いホワイトアスパラガスが入った」とのことだったので注文。これはお皿が凄いですねえ。アスパラを食べるために生まれてきたような皿であり、ホームパーティで出せば大ウケ間違いなし。料理は正統的な味覚といったところでエキスの1滴1滴まで旨かった。
ソースはオランデージソースではなく酸味の強い(サワークリーム的な?)もの。ムースのように粘度があり、これ単体で食べてもイケます。
魚はスズキ。意図してかどうかは不明ですが、表面の火入れが強く、香ばしいを超越して丸焦げです。焼き目からは苦味まで出てしまっており、あまり好きな調理ではありませんでした。付け合せも至ってシンプル。
メインは鴨のオレンジ煮。こちらもちょっと火入れが強いのか、脂が若干抜けておりパサパサした食感。当店のシェフはヘーパイストス的な芸風なのかもしれません。ソースはソースを通り越してマーマレードに近い。
付け合せのポテトは凄くおいしい。高温で思い切り揚げられており、強めに振られた塩も食欲をそそる。本日一番のお皿でした。
デザートは3種より。ひとつづつ注文してシェアします。ガトーバスクが特に良かった。程よい甘味にアーモンドの香り。チョコレートムースはカカオよりも砂糖の甘味が強烈で、私はあまり好きじゃない。イチゴのクラフティーは中くらい。
マールを飲んで試合終了。覚悟していたほど暗くなく、また、流れに乗ってからは皿出しのテンポも悪くなかったです。それでも一通り食べ終わるまで4時間以上を要したので、お酒を飲まない方にとっては厳しい環境かもしれません。

料理はクラシックなビストロ料理であり、やや類型的という印象。食べログ4.20ということで物凄く期待してお邪魔したのですが、どちらかというと雰囲気で食べさせるお店でした。


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