ブラジリアン食堂BANCHO 2号店/三軒茶屋


地元民より「近所のシュラスコ屋がとんでもないキャンペーンをやってる」との連絡。秒で話がまとまり当日予約でお邪魔します。
鰻の寝床のように細長い店内。シュラスコってバルバッコアのような大規模な店舗で提供するものだと思い込んでいたのですが、コチラのような小体なお店もありよりのありですね。
最初にサラダ。これはまあ中くらいのサラダです。
お肉のファーストバッターは鶏肉。じっくりとマリネされた鶏肉を、これまたじっくり火を通す。焦げた香りにハーブとスパイスの香り。複雑な風味が多重奏となって迫り来る。これはタイのガイヤーンにベクトルが同じだね、とコメントすると、「何タイかぶれしてんの、ウザ」と苛められました。
フライドポテト。こちらもサラダに引き続き普通です。食べ放題においては芋で腹を膨らませてはならない、との格言に従い、1本に留めます。
ソーセージ。こちらも多種多様なハーブとスパイスが練りこまれており、日本で食す一般的なそれよりも複雑性が極めて高い。なるほどこれはチェンマイソーセージと方向性が同じだ、とコメントすると「マジでウザいから」と、また苛められました。
ポン・デ・ケイジョ。ブラジル(ポルトガル)風のチーズパンです。モチモチとした独特の食感が楽しく、チーズの風味も食欲をそそります。食感としてはミスドのポン・デ・リングにそっくり。というか、良く良く考えてみると、そもそもミスドのポン・デ・リングの由来はコレなのか。またひとつ賢くなりました。
ハラミ。脂身など一切無いハードボイルドな赤身肉。フレンチで品良く食べるのも良いですが、やはり肉はワイルドに食べるのが一番美味しい。
コチラは豚肉。ニンニク風味がプンプン。バラ肉なのですが、ジトジトと焼かれ適度に脂が抜けているので見た目よりも食べ易い。
コチラはモモ肉。脂身が無くクリアな味わい。味付けも岩塩のみとシンプルであり、パクパクと食べ進めることができます。
ピッカーニャ。こちらはランプまたはイチボでしょうか。脂の甘味と肉の豊かさがちょうど良いバランスであり、当店一番人気のアイテムということも頷けます。
ハツ。焼鳥屋のクリアなハツとは異なり、猛々しい味覚にストロングなスパイスを多用しています。これは旨い。皆で何度もお代わりし、その上で取り合いにもなる本日一番の人気商品。

この後、好きなものを好きなだけおかわりし、酒も象のように飲みまくってお会計はひとり3,900円。何この楽園。平井堅も思わず唸る費用対効果の高さです。というか通常料金5,800円でも充分にお得。また来よう。


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