ダイナソー・プラネット(Dinosaur Planet)/プロンポン(バンコク)

ダイナソー・プラネット。 プロンポンという、バンコクの新宿みたいなエリアにオープンした期間限定のテーマパークです。
「ネットの情報では『30分で出た』『クソつまらん』とか悪名高いですよ。本気で行くつもりですか?やっぱりやめませんか?まだ間に合いますよ?」とマバタキ。地図が読めるのと実際に歩くのは違う。行ってから文句を言いたまえ。
もともとはショッピングモールの建設予定地なのですが、その計画が遅々として進まないため、土地を遊ばせておくのもアレなので遊び場を作っちゃった系です。在住者曰く「期間限定と言っているが、恐らくあと数年は続くであろう。タイとはそのようなものだ」
入るとすぐに「もうすぐ始まるからおいでおいで!」とスタッフに誘われるがままに入ったアトラクション「RAPTOR X-TREME」。コカコーラが協賛している模様。写真の赤い看板はタイのコカコーラマークです。
20人がコンテナに押し込められVTRを観る。恐竜が逃げ出してヤベーから早く逃げろ的なリアル脱出ゲームです。

脱出方法は「1.兵士のドッグタグに記載されているコードを入手」「2.スーツケースにコードを入力」「3.スーツケース内に鍵があるからそれで扉を開けろ」という3ステップ。制限時間は4分と短い。

VTRの途中にコンテナの外からドガンっと大きな音と衝撃を感じるのですが、これはプログラミングされたアトラクションの動きではなく、スタッフの人力キックである。
コンテナを飛び出すと恐竜さんとご対面。着ぐるみの割には意外とリアルな質感および動きです。
この恐竜の動きが中々に機敏であり、中に人が入っているとわかっていても、追っかけられると意外にビビってしまうものである。もうやめてください!!泣いてる子もいるんですよ!!
制限時間の4分があっという間に過ぎミッション失敗。悔しいので改めてチャレンジすることに。オッサン3人の本気を見せてやろうと本気の手分け作業で臨みました。
が、やはり失敗。失敗というか、ドッグタグやスーツケースすら見当たらず、かすりもしないという結果。大のオトナ3人が本気で取り組んでも1ミリも可能性が見出せないってどんだけ無理ゲーだよ。
ちなみに帰国後、乃木坂工事中のロケで当パークが取り上げられていたのですが、この写真というオチでした。冒頭のVTRを撮り直す事はしない。それがタイ・クオリティ。
その後も園内を散策するのですが、全てが出来損ないのディズニーランドのようです。「ホラ言わんこっちゃない。だからヤバいって言ったじゃないですか」と得意気でマバタキが30%増しになるマバタキ。
ちなみにマバタキは童心を失ったスナフキンのような性格かというとそうではなく、リベラルな私の価値観をもってしても当テーマパークはやっつけ仕事感に溢れたものに見え、その展示内容は決して褒められたものではありません。
小芝居仕立てでマッドサイエンティストが現れ失笑。何だよ炊飯器みたいな顔しやがって。その設定や設備などはマジノ線のように完璧で使い物にならない。
「ああ疲れた。キャラメルコーンが食べたくなるぐらい疲れました。悩み事がひとつ増えましたよ、どうしてくれるんですか全く」と、火をつけたばかりの煙草を灰皿に押しつけながらマバタキが言う。ここまで感情をあらわにするマバタキを見るのは初めてでした。


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