うりずん/安里(那覇)

安里駅徒歩5分にある沖縄郷土料理屋。1972年創業の老舗です。
予約ナシで18時に訪れると、ゴールデンタイムは予約でいっぱいで、19:30までであればOKとの条件付フライト。今夜は最低でも3軒はハシゴする予定だったので、無問題。
オリオンのビンが650円と、このあたりで飲むにしては高価格。グラスが泡盛用なのか妙に分厚く、ビールの持ち前である爽快感を感じることはできません。
お通しのジーマミー豆腐。豆腐と言っても大豆は一切使用されておらず、胡麻豆腐の胡麻をピーナッツに葛粉を芋くずに置き換えたような食品です。胡麻豆腐同様にモチモチとした食感に、みたらし団子のようなタレ。普通に美味しいですが、最初の一口としてはややクドい。
ニガナの白和え。ニガナとは苦菜であり、独特の苦味がある葉野菜です。食感もしっかりとあって面白い食べ物ですが、こんなチョコンとした量で650円は高すぎです。栄町はもとより世界的に見ても割高なサラダである。
ミヌダル。ペースト状にした黒ゴマを豚肉にまぶして蒸したもの。黒ゴマがカカオのような香りを湛え、ほんのりとした甘さがチョコレートを食べているかのような錯覚を引き起こします。興味深い食べ物ではありますが、ズバリな味付けは行われておらず、もう少し塩を。
ドゥル天。当店はドゥル天発祥の店であり、当然に一番人気。ドゥル天とは、田芋という里芋に似た県産の芋に、豚肉やカマボコ・シイタケなどが練りこまれ、油でカラりと揚げたコロッケのような食べ物です。

これは中々美味しいですね。芋の素朴な味わいに具材の食感と旨味がアクセントとなってグッド。ただしやはり650円という価格はこの地にしては高すぎです。
ナーベラーンブシー。へちまの味噌煮です。「ナーベラー」がへちま、「ンブシー」が煮物という意味です。

ヘチマのトロりとした食感と味噌を用いた味付けは悪く無いのですが、豆腐などの具材が極めて少なく、その名のとおり、へちまの味噌煮以上でも以下でもありませんでした。

人気の割にパっとせず割高だなあと判断し、30分で退店を決断。主に観光客向けのお店なのでしょう。雰囲気のある建物に様々な沖縄料理が一堂に会すという存在価値は理解できます。沖縄に慣れていない内地からの客人を出迎える際には良いでしょう。


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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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