エルブランシュが入居するビルの最上階にあるビストロ。『エルブランシュの極上食材のはじっこを使った「はじっこ料理」』と、非常にわかりやすいコンセプト。
エレベーターを降りるとそこには素晴らしい眺望が待ち受けております。この日は良い天気であり雲ひとつなく、当店のパワーがもっとも発揮されることでしょう。
テラス席もあり眼下には十番の静かな住宅街が広がります。コチラは喫煙OKであり愛煙家にも優しい仕組み。これは貸切パーティにちょうど良いぞ。
食前酒に泡。 江戸の大関より故郷の三段目とは良く言ったもので、
世界的に有名なルーフトップバーよりも当店のほうが個人的には全然好き。
当店はプレートランチ形式。前菜2種とメイン1種にパンかライス、飲み物がついて1,200円。十番にしてはかなり割安な価格設定です。
前菜1種目にはカプレーゼ。一般的なそれの味わい。量が思ったよりも少ない。
2種目にはノルウェーサーモンのマリネ。ゆったりとした脂を蓄えたサーモンがコッテリと甘い。マリネの状態もちょうど良く、ソースもグッド。脇役ながら本日一番の料理です。
メインは真鯛のポワレ。1,200円のランチにしてはかなりの質の良さです。トロトロと舌先で崩れる鯛の肉質に歓喜。バジルソースの捻りも申し分なく美味しかった。
ライスはただの白米ではなく3種の豆のピラフ。やや油っぽさが目立つものの、炭水化物にひと手間加えようという姿勢が好印象。
食後はコーヒーを飲みながらゆったりとくつろぐ。ビル9Fと場所が良すぎて逆説的に立地が悪いためお客さんが少なく、のんびりと居心地よくついつい長居してしまいました。コーヒー1杯500円超が当たり前の十番において、この雰囲気を楽しみながらこれだけたべて1,200円というのは奇跡に近い。十番ランチでトップクラスに費用対効果の高いお店でしょう。今度は夜に、貸切パーティーで訪れてみたいと思います。
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