タイより物価が3割安い!アジア最後の楽園、ミャンマー美食紀行 vol.3


【これまでの記事】
ミャンマー3日目。正午にはチェックアウトしなければならないので、6時起きで活動的に動き回ります。移動は全てGrab(タクシー配車アプリ)。早朝だと渋滞が無いのがいいですね。

■Princess Irrawaddy(プリンセスイラワジ)
http://www.takemachelin.com/2018/12/princess-irrawaddy.html
ヤンゴン屈指の人気を誇る麺料理屋。朝食専門であり、営業時間は6:00〜11:00と限定的。麺料理として世界レベルで一級品と評して良い美味しさでした。しかも1杯150円。詳細は別記事にて


■ダニンゴン市場(Da Nyin Gone Wet Market)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294191-d13809582-Reviews-Danyingone_Market-Yangon_Rangoon_Yangon_Region.html
前日のガイドに教えてもらった「地球の歩き方」にすら掲載されていない秘境。空港北西と、旅行者はまず訪れないエリアにある市場です。
マーケットとして区画整備されているのにも関わらず、それにおさまりきらない、あるいはおさめるつもりがないのがミャンマー流。ゲリラ的に駅のホームや線路の上にまで店舗を拡充する人々たち。
手動の踏切で道路が閉鎖され、係員が「そろそろ電車くるぞー!あぶないぞー!かたづけろー!」と大声で注意して周り(たぶん)、バタバタと店舗を片付けるとスルリと滑り込んでくる列車。行き先表示板には「回送」と漢字で書かれており、おそらく日本での勤めを終え、ここヤンゴンの地で第二の人生を歩んでいるのでしょう。
列車が停車するやいなや、物売りが車両に駆け寄り、また、車両からは仕入れた品々が放り出され、怒号が飛び交います。これが混沌。まさにカオス。東京で1秒も遅れること許されない生活を送っていたというのに、第二の人生ではこんなにも自由に満ちた日々を過ごすとは思いもよらなかったことでしょう。
人混みを掻き分け私も車両へジャンプ・イン。想像以上に乗車率が高く、加えてその上を行く荷物たち。これは何?ホウキ?
ちなみに「ダニンゴン市場」とは線路やホームの上のゲリラ的店舗そのものを指すのではなく、きちんと市場として区画整備されたエリアが存在します。しかしながらその通路が水浸しを通り越して水路になっており、その中を気にも留めずビーサンで通り抜けていく人々たち。
バンコク郊外のメークローン・マーケット(Maeklong Market)は市場と見せかけて官民が結託したヤラセの観光地ですが、ここダニンゴン市場に観光客は殆どおらず、想像以上に生活に根付いた市場でした。
帰りはせっかくなので電車に乗って帰ろうと目論んでいたのですが、時刻表を読んでもサッパリわからんちん。数時間に1本しか電車は無くミスは許されないため、おとなしくタクシー(Grab)で帰りました。


■Shan Yoe Yar(シャンヨーヤー)
http://www.takemachelin.com/2018/10/shan-yoe-yar.html
ミャンマーは中国・ラオス・タイ・インド・バングラデシュに国境を接しており、多くの少数民族が暮らしています。その中でもミャンマー東部シャン民族の郷土料理を出してくれるお店がココ。ヤンゴンにおけるシャン料理店の中では最高級とのこと。詳細は別記事にて


■Inya Day Spa
http://www.inyaspa.com/spas/junction-city/
本店は街の北部、高級住宅街に住む外国人向けのスパらしいのですが、ジャンクション・シティのオープンと共に支店を設立。予約推奨とのことだったので、直接店舗に赴き予約を入れておきました。
120分のフットマッサージが28,000チャット(2,000円強)と破格。なのですが、施術そのものはイマイチでした。それぞれの工程がブツ切りであり、思い切り激しい瞬間もあれば突然放って置かれたりとツンデレ気味です。やはりマッサージはバンコクで受けるのが一番だ。
スパの隣が銀行でとりとめのないテナント計画。日次の締め処理なのか机の上に札束をガンガン積んでいました。人生ゲームみたい。ちなみに私は人生ゲームとかモノポリーとか死ぬほど強いです。


■Cafe De Yangon
https://www.facebook.com/pages/category/Restaurant/Cafe-De-Yangon-2479167682308786/
ヤンゴンの交通事情は壊滅的であり、昼夜問わず慢性的に渋滞に苦しめられます。30分で行ける道が2時間を要したりと時間が全く読めないため、空港に向かう時などヒヤヒヤもの。一方でANAのチェックインカウンターは出発2.5時間前まで開かないので、早めに着いてもラウンジでゆっくりすることができない。

仕方なく普通のカフェで時間を潰すのですが客層は最悪。ららぽーとのフードコートと大差ありません。隣の客に落ち着きがなくクチャクチャ口を開けて食べるため、今回の旅行で最も辛い瞬間でした。


■Mingalar Sky Lounge
https://www.prioritypass.com/en/lounges/myanmar/rgn/rgn1-mingalar-sky-lounge
ヤンゴン国際空港は小さな空港なので、航空会社専用ラウンジは無く、共用のラウンジを使用することになります。が、リニューアルされたばかりであり、広々のピッカピカでテンアゲです。観光客がまだまだ少ない街なので、客層もすごくいい。
夜便なので、眠る前にひとっ風呂浴びようとシャワーブースを利用。入室して驚き。10畳ほどの広さがあり、本当にここを独り占めしてしまって良いのかと不安になる。なんだか申し訳ない気分になり、逆に慌てて出ることになりました。
食事はミャンマー周辺国の代表的な料理が勢揃いといったところで意外に悪くありません。ここ数年お邪魔した中ではトップクラスに居心地の良いラウンジです。

帰路も運よくプレミアムエコノミーに無料アップグレードして頂き爆睡。7時間のフライト中、一度もトイレに行きませんでした。


ANA ARRIVAL LOUNGE/成田
旅行が大好きな読者の皆さんであっても、このラウンジの存在を知る人は少ないのではないでしょうか?ANAラウンジとしては唯一、制限区域外にあるラウンジです。国内線への乗り継ぎ客はもちろん、国際線到着客も使用できます。税関を抜けて右にひたすら進むと、エスカレーターの陰にひっそりとあります。
羽田・成田の制限区域内のラウンジとは異なり、地方空港の共有ラウンジのようなシンプルな内装です。が、作業用デスクや飲み物・食事などのサービスは大差ありません(ヌードルバーや生野菜・温菜は無し)。オーバーナイトで到着してシャワーを浴びてからそのまま仕事に向かう、なんて使い方もできます。基本的にビジネス客しかいないためとても静か。オススメです。


■総括
以上、土曜午前発火曜朝帰りの弾丸ミャンマーツアーでした。ミャンマー、いいですねえ。身近にミャンマーを訪れたことのある人が少なすぎて生の情報が少なく何となく敬遠していたのですが、実際に訪れてみると色々と非常にしっくり来た国でした。

ミャンマー人は基本的に人が良く親切なので、危険な雰囲気に囲まれることは一度としてありませんでした。とにかく物価が安く、学生時代に初めてバンコクを訪れた際の衝撃に似たものを感じました。もちろん民主化以降は日進月歩なので、この恩恵(ようやく外人が自由に出入りできるようになった&物価が安い)を享受できるのは今だけなのかもしれません。
女の子たちが私好みではないのは残念。バンコクの中心地だと1分に1人は可愛い子を見つけることができるのですが、ここヤンゴンでは3日間滞在して0.5人ぐらいしか見つけることができませんでした。男子は割にイケメン揃いなことを考えると、人種としての素材はそう悪くないはずなのになあ。化粧の好みの問題なのかなあ。

いずれにせよ、これからが楽しみな国です。ここには希望しかない。


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