La BOMBANCE 古宇利島(ラ ボンバンス)/今帰仁村(沖縄)

西麻布の「ラ ボンバンス(La BOMBANCE)」が沖縄は古宇利島に進出。2021年にオープンしたスモールラグジュアリーホテル「One Suite THE GRAND」のメインダイニングとして位置付けられています。大きな窓からは東シナ海を一望することができ、この景色を楽しむのであれば、ディナータイムは早めの時間にお邪魔しましょう。
岡元信シェフは新潟県長岡市出身。日比谷「鴨川」や紀尾井町「福田家」などで腕を磨き、2004年に西麻布「ラ ボンバンス(La BOMBANCE)」をオープン。ベースは日本料理ですが、舶来品の食材を積極的に用いるなどフュージョン系の和食という印象です。お品書きの表記がおじさんのLINEみたいでかなりやばいです。
ホテルのダイニングなので仕方ない面もありますが、酒は信じられないくらい高いですね。ワインの値付けはまあこんなもんかという感じでしたが、日本酒はちょっとやりすぎでしょうというお気持ちです。また、ワインの取り扱いが全くなっていないド素人のスタッフも紛れ込んでいるので、高価なものを注文するのは避けましょう。
まずは沖縄の郷土料理ドゥルワカシーにフォアグラをトッピング。フォアグラよりも桜エビの旨味のほうが印象的で、初っ端からちょっとクドいのでフォアグラいらんかったかもしれません。
続いて島菜と黄菊のお浸しに雲白肉。これは見ての通りの味わいであり素直に美味しい。
お椀はゆし豆腐にカラスミが組み込まれているのですが、カラスミの風味が強烈すぎて、繊細なお椀の味わいが吹っ飛んでいました。
お造りにつき、白身魚(なんだっけ?)はムキっと筋肉質で美味。他方、マグロはスジばっかしで美味しくない。器の中はタコであり、こちらはお出汁のジュレを含めて味が強く酒を呼ぶ味わいです。
モズクと伊勢海老のコロッケ。主役よりもアメリケーヌソースの風味が強く、モズクや伊勢海老の味はよくわかりませんでした。素材の無駄遣いである。
赤土大根とフカヒレ、ヤコウガイの小鍋。このヤコウガイはナイスですねえ。ミッチリとした歯ごたえがあり、噛みしめるほどに旨味が滲み出て来ます。
お口直しに豆花。普通に美味しいのですが量が多すぎ腹が膨れてしまいます。普通にデザートで出せば良いのに。こんなに量はイラナイツ。
メインはサーロインステーキ。非常に脂の強い肉ですが皿が大きすぎるのかすっかり冷めきっており、勉強会の最後に出る高級なお弁当みたいな味しかしません。私が牛なら化けて出るレベルです。無駄にトリュフが散らされており、ト・ト・トリュフの大爆笑。
〆のお食事はオジサンという地魚を用いた炊き込みご飯。こちらは王道の美味しさであり、出汁茶漬けにして楽しむことができるのが嬉しい。
デザートは激ショボですねえ。ホテルのダイニングの2万円を超えるコース料理のデザートとしては世界最弱かもしれません。コンビニスイーツのほうが余程レベルが高いです。

以上のコースが2.3万円ほどで、2人でワインを1本飲んでお会計はひとりあたり3万円強。何それ信じられない。ホテルのディナーとしては全く酷いものでした。
スタッフのレベルは低く自我が芽生えたてのロボットのような接客で、料理もどこか嘘っぽく独創的なおままごとのよう。ハコと価格だけは立派。同じ島内にあり同じ価格帯の「6 (six、シス)」のほうが5倍は満足度が高いでしょう。

このあたりには高級ダイニングが少ないため、今のところは物珍しさから県外から訪れるゲストも居るでしょうが、内地のフーディーたちだってバカではない。やるならやるで本気を出さないと、数年で見限られてしまう気がしました。レストラン運営に銀の弾などない。危機感を持たないと本当にヤバいと思います。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:創作料理 | 今帰仁村


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。