鳥亭(とりてい)/白金高輪

白金商店街にある「鳥亭(とりてい)」。もともと熊本にルーツを持つお店だそうで、熊本名産の馬肉料理に加え、地元のブランド鶏である「肥後赤鶏」を使用した炭火焼きなどが自慢のお店です。白金高輪駅から歩いて7-8分ほどの場所に位置します。
店内は広く50席近くあり、半個室っぽい空間もありました。天井に謎のアミアミがあり、そこから照明の光が抜けて来るので、写真にシマシマの影が入り込んで来ます。
私は「釜揚げしらす丼」を注文。生卵と味噌汁が付随するのですが、白みそ仕立てで優しい味わい。私の好きなタイプです。
主役が到着。おっと、思っていたプレゼンテーションと違いました。釜揚げしらすと丼メシが別皿で供され、正しい食べ方がよくわかりません。
釜揚げしらすの量はかなりの量であり、人生で一番しらすを食べた日かもしれません。程よく塩気と苦味がきいて、大人の味わいです。
卵は「紅(くれない)」というブランドものだそうで、鮮やかなオレンジ色の黄身が特長的。なるほどこれは卵かけゴハンとしても充分に耐え得るクオリティです。
唐揚げは1粒130円で追加できるので3粒お願いしました。味は普通に美味しいですが、この3粒で390円と考えると、色々と思うところがありました。タレのフレーバーも色々と用意されているのですが、これという自信があるものだけをひとつ提供して欲しいところです。
以上を食べてお会計は1,590円。思ったよりも高くついた割に気分は満たされませんでした。夜だと馬肉料理などが加わり、いっそう熊本の風情が増すようなので、夜に来るべきお店なのかもしれません。おつかれさまでした。

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。

アグーしゃぶしゃぶ みるく 那覇店/若狭

那覇の繁華街からは少し外れた若狭エリアに店舗を構える「アグーしゃぶしゃぶ みるく 那覇店」。店名の通りアグー豚を使ったしゃぶしゃぶを専門とするレストランであり、食べログでは百名店に選出されています。
入店してすぐにレセプショニストがおり、彼女の指示のもとアサインされた個室にスムーズに案内されます。席数は150近い大箱であり、そのいずれもが個室なのは嬉しいのですが、近くに騒がしい団体客や家族連れが居ると地獄であり、要するに隣室ガチャなお店です。
上等なハコに訓練されたサービスの割にアルコールの価格設定は控えめ。いっそのこと完全に酔っぱらってどんちゃん騒ぎに移行したほうが良いかもしれません。他の客をオーバーウェルムしできるゲストが最も楽しく過ごすことができるシステムです。
我々は「特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット」を注文。6,930円です。自慢のしゃぶしゃぶにジーマーミ豆腐やモズクなどが付くのですが、これはまあ一般的な飲み屋のそれであり、わざわざしゃぶしゃぶ専門店で食べる必要は無いでしょう。 
ラフテーは全然美味しくないですね。肉の旨味や脂が抜けきってパッサパサであり、そのへんの沖縄そば屋のそれのほうが余程美味しい。豚肉料理専門店の豚肉料理が不味いとは悪い冗談としか思えません。
主題のアグー豚のしゃぶしゃぶ。なのですが、生ハムのように薄くスライスされており、それぞれいがカッチカチに冷凍されており、食べる前からテンサゲです。まるで凍らせたコンドームのようである。
野菜も普通の野菜であり、スーパーの野菜コーナーで売られている鍋セットのようなプレゼンテーション。さっきの肉と野菜はそれぞれ2人前であり、これだけで1万円を超えるとは悪い夢を見ているかのようです。
肉そのものは悪くないですが、出汁が妙に甘ったるく、伝統的なしゃぶしゃぶとは明らかに方向性が異なる。どちらかというとスキヤキに近い料理に感じました。
溶き卵とたっぷりの黒胡椒で食べる独特のスタイルが推奨されており、やはりしゃぶしゃぶというよりはスキヤキなのかもしれません。だがしかし私は自宅で1パック500-600円の鶏卵を買う漢。このクオリティの卵であれば無い方がマシというものです。
ほんの数口だけ麺が用意され、雑炊にするには追加で380円を要します。なんだかロマンに欠けるシステムだなあ。
食べログの百名店に選出されているため、それなりに期待してお邪魔したのですが、期待は気体となって雲散霧消。代わりに怒りが沸々とわいてきました。この程度の鍋であれば宅飲みで会費2千円で済む。食事を楽しむというよりは、団体客の居場所として機能することに価値を置く飲食店に感じました。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

ホルモン松田/赤坂

赤坂見附のビックカメラすぐ近くにある「ホルモン松田」。赤坂は韓国料理店が非常に多いのですが、当店のような純ジャパの焼肉店は意外に珍しい。雑居ビル5階に入居するのですが、1階が磯丸水産でギンギラギンなのですぐに見つけられるでしょう。
店内はカウンター席とテーブル席に、個室。16時から営業しており便利。オーナーは「ミート矢澤」で経験を積んだそう、肉の目利きへの深い専門知識が期待されます。
酒はいずれも千円を切り、港区の飲み屋としては良心的な価格設定でしょう。飲み放題プランもある。ちなみに16-18時はハッピーアワーと称してドリンクを1杯300円で楽しむことができるようです。
白菜キムチにお通しのモツ煮込み。白菜キムチは量が少なく妙に酸味が目立つ割に、500円を超えると言う価格設定。周辺の韓国料理店であれば無料でジャンジャン出してくれることを考えると精神的にきついものがあります。
さっそくお肉に入ります。左はツラミで右はタン。3,000円のコースで取り扱う肉としてはかなりのものであり、白菜キムチで抱いた心の痛みを癒してくれます。
他方、レバーはパっとしません。カットが小さすぎてマグロフレークのような食感になってしまうし、やや臭みも残ってイマイチです。
グリーンサラダ。いわゆるチョレギサラダとは異なり、さっぱりとした調味がなされています。こちらは780円で、白菜キムチの520円に比べると納得感がある。
ハツ。厚切りでサクサクとした歯応えがあり美味。味もクリアで本日一番のお肉です。
シマチョウ。このように、軽く火事になる部位については店員さんが焼いてくれます。スタッフは皆感じ良く、鉄板をしょっちゅう替えてくれるなど気が利きます。 
箸休めにハツの酢の物(?)。やはりハツの味が良く、当店を訪れる際にはハツを必ず注文しましょう。必ずです。
カルビ。程よくサシが入っており、脂の甘みと濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。柔らかくとろける食感が心地よく、やはり3,000円のコースで取り扱う肉としてはかなりのものと言えるでしょう。
コプチャン。いわゆる小腸であり、プリプリの食感と甘い脂の旨みを楽しみます。濃いめ味噌ダレがビールの消費を加速させる。
こちらもお口直しという位置づけでしょうか、ポタージュ的なものが出てきました。お出汁がきいてボディのある味覚で素直に美味しい。丼いっぱいで楽しみたいくらいです。
ミノ。牛の第一胃であり、コリコリ食感と濃厚な旨みが特長的。丁寧に下処理されているのか臭みは全くなく、ハツの次に私の好みの味覚です。
〆にカレーを注文。具材は牛タンを起用しており美味しいのですが、とにかく量が少ないですね。この数口で650円は高いなあ。
冷麺についても同様で量が驚くほど少ない。人生で最もサイズの小さい冷麺かもしれません。スープからは牛のお出汁がハッキリと感じられ、味は良いだけに勿体ない。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり7千円。これは我々が注文の仕方を間違えました。当店は店名の通りホルモンの店なので、サイドメニューには目もくれず、飲み放題プランにして肉ばっかり食べる、みたいな使い方が良いのでしょう。次回は「宴会向け飲み放題付き6980円11品」コースを注文しようと心に決めました。

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それほど焼肉は好きなジャンルではないのですが、行く機会は多いです。お気に入りのお店をご紹介。
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フード・ラック!食運 [ EXILE NAOTO ]
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寺門ジモン監督の焼肉映画。焼肉文化についてここまでシリアスに描けているのは監督の焼肉に対する並々ならぬ拘りに因るのでしょう。焼肉業界の有名店や有名人も沢山登場するので、焼肉通を標榜するのであれば必修科目の1本です。

つばめ御茶屋御殿(つばめうちゃやうどぅん)/安里(那覇)

安里十字路から少し路地を入った先にある「つばめ御茶屋御殿(つばめうちゃやうどぅん)」。栄町の人気郷土料理店「うりずん」のファミリーが経営する沖縄そば屋さんであり、風情ある外観が印象的。もともとは「うりずん」の別館として稼働していたそうです。専用駐車場はありませんが、お店のお隣がコインパーキングなので、車でのアクセスに便利です。
玄関で靴を脱ぎ、2階のダイニングへと案内されます。客席はテーブルとお座敷が用意されており、お子様連れでも安心。沖縄らしい内装や展示物に心なごみます。
沖縄そばはソーキと三枚肉のいずれかからのチョイスであり、ジューシーや小鉢が色々ついた御膳での注文が基本です。私は「つばめ御膳(ソーキすば)」を選択。1,600円です。
「ソーキすば」は沖縄そばの教科書に載せたいくらいの基本形。スープは豚・カツオ・昆布でしょうか、穏やかで引っ掛かりのない直な味わいです。ただ、ソーキはしっかりと煮込まれているためか、若干のパサつきが見られます。
麺は平打ちで細目。ややボソっとした噛み応えであり、モチモチ感に欠けます。好みは分かれるかもしれません。
ジューシーもスープの素朴さを引き継ぎ、アッサリとした味わいです。個人的にはもっと暴力的な味付けのほうが好きです。
クーブイリチーは素朴ではありますが、しっかりと味があって中々のもの。コリコリとした食感がクセになる美味しさです。
ジーマミー豆腐も付きます。沖縄の伝統的な料理で、「ジーマミー」は沖縄方言で「落花生(ピーナッツ)」を意味し、ピーナッツを使った豆腐のような食感の食べ物です。プルプルとしたゼリーのような弾力があり、なめらかで口当たりが良い。
ここのところ「EIBUN Tsuboya(エイブン ツボヤ)」「鶏そば屋いしぐふー」など前衛的なそば屋ばかりに通っていたためか、そばそのものについては少し物足りなさを感じました。一方で、格式高い建屋でゆったりと沖縄時間を楽しむことができることを考えると、1,600円というのは悪くない価格設定です。グループでゆっくりと沖縄そばを楽しみたい際に是非どうぞ。

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