ヒルトン横浜(Hilton Yokohama)

ケン・コーポレーションによる「Kアリーナ」開発の一環として2023年秋に開業した「ヒルトン横浜(Hilton Yokohama)」。昔々このあたりの外資系ホテルはシェラトンとインターコンチぐらいだったのですが、ここのところハイアット、ウェスティン、カハラ、そしてヒルトンと発展が目覚ましい。
採光が最高のロビー。決して広々としているわけではありませんが、横浜の街と運河に溶け込むような設計となっているので、開放感に満ち満ちています。レセプショニストたちに日焼け止めを差し入れをしてあげたいぐらいだ。
私はダイヤモンド会員様なので、エグゼクティブラウンジにてチェックイン。こちらも眺望が素晴らしく、今夜は抱かれても良いかもしれません。ウッドテラス的な空間もあったのですが閉鎖されており、実に勿体ない運用です。
我々はプレミアムルームにご案内頂けました。広さは39平米で、2人で過ごすには充分な広さです。寝具はシモンズ。大型のハイビジョンテレビにはスマホからキャストできるハイテク仕様です。
アーバンなホテルらしくワーキングデスクがあるのが嬉しいですね。つい先日「ヒルトン小田原リゾート&スパ(Hilton Odawara Resort & Spa)」に滞在し、和室もあって広々としているのは嬉しいのですが、パソコンを置く机が無くて難儀したことを思い出しました。
窓からは横浜の繁華街を見渡すことができ、ちょうどベイクォーターの対面あたりのお部屋です。ただし、この部屋から東京タワーは永遠に見えない。
クローゼットは最近流行のドアがないタイプで圧迫感がありません。もちろん引き出しなども用意されており、優れた収納力を誇ります。
無料のミネラルウォーターはもちろん、お茶やカプセル型のコーヒーも用意されています。冷蔵庫は空っぽで、ヒルトンらしい割り切った高級ビジネスホテル仕様です。
ウェットエリア。最近のホテルとしては珍しく、ガラスバリバリのスケスケ仕様です。誰かがお風呂に入ると洗面所もトイレにも行けなくなってしまうので、互いに裸を見せ合っても平気な間柄でないと同宿は難しいかもしれません。
お風呂は外資系のホテルとしてはかなり広々としており、バスタブも完備しています。アメニティはディスペンサー方式で味気ないですが、そのぶん価格に反映されていると信じましょう。
共用施設に参ります。こちらはフィットネスセンターなのですが、トレッドミルとウェイトマシンがいくつかある程度であり、全339室のホテルとしては簡素です。もちろん遊歩道が山ほど設けられたエリアでもあるので、走るなら外ですね。
エグゼクティブラウンジの客層は他のヒルトンに比べると非常に良いように感じました。学校のあるド平日に泊まったからかもしれませんが、騒がしい家族連れなども少なく(いるにはいる)、こなれたビジネスパーソンが殆どです。
17-20時はカクテルタイム。他のヒルトンに比べて時間が長く、お酒の種類が豊富です。横浜の地ビールや地サイダー(?)など地元を意識した飲み物が多いのが嬉しいですね。
他方、軽食はピクルスとハム、ドリトス程度であり、こちらで腹を膨らませることはまず無理でしょう。結果として「食べ放題だぜグヘヘヘ」のようなラウンジ乞食が集まることはなく客層が維持される。「ヒルトン小田原リゾート&スパ(Hilton Odawara Resort & Spa)」でも同じことを感じましたが、これぞカクテルタイムのあるべき姿だというメッセージを感じました。
朝食は3階のレストラン「パレード(Parade)」へお邪魔しました。エグゼクティブラウンジと同様にこなれたゲストが多く、「ヒルトン広島(Hilton Hiroshima)」のようなバトルフィールドとは段違いの運用能力です。
エグゼクティブラウンジの朝食も覗いてみましたが、こちらは「パレード(Parade)」の朝食のダイジェスト版といったラインナップです。「コンラッド東京(Conrad Tokyo)」のように、ウニをトッピングしたオムレツのようなエグゼクティブラウンジ専用メニューは見当たりませんでした。
機能的なホテルでした。スパやプールなどの豪華な設備はありませんが、快適に過ごすには十分な仕様であり、広くて綺麗な高級ビジネスホテルといった印象です(褒め言葉です)。

加えてサービスのレベルが非常に高いですね。開業してたった2ヶ月でこの運用能力の高さは目を瞠るものがあり、開業から1年経ってもグダグダな運用が変わらない「ヒルトン広島(Hilton Hiroshima)」とはレベチです。
また、このあたりは東京の同クラスのホテルに比べると何割か安い。羽田からもそう遠くは無いので、海外からのゲストに敢えて横浜エリアを進めるのもアリかもしれないと感じた滞在でした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。