47都道府県で唯一電車がない県、徳島の美食を巡る旅。


■どこかにマイル/日本航空
https://www.jal.co.jp/jmb/dokokani/index.html
『どこかにマイル』の第7弾。由布院鳴門霧島十和田・奥入瀬札幌宮崎に続き、今回は徳島です。ちなみに『どこかにマイル』とは、JALに6,000マイルを支払い、旅行したい日付を登録すると4つの行先が表示され、後日このうちのどれかの往復航空券がもらえるという緩やかなミステリーツアーです。


阿波の狸まつり
夕食前に街をお散歩。川沿いをブラブラしていると、謎の人だかり。「阿波の狸合戦」「金長狸合戦」など狸が人を化かす昔話が徳島には多く伝わっており、それにあやかったお祭りであるようです。
年によっては徳島市の人口(26万人)に匹敵する人出を記録する年もあり、秋を彩る祭としてすっかり定着したようです。
出店はいわゆるテキ屋が取り仕切っており、店員にそのスジの方が多いように見受けられました。祭の対岸には「暴力追放センター」があるのですが、綺麗さっぱり閉館しているのが実にシュール。


■ココロ
夕食まで少し時間があったので、軽く焼鳥で0次会しようと焼鳥店へ。食べログ百名店にも選ばれているお店ではありますが、開店前からシャッター待ちすれば大丈夫だろうと高をくくる。

17:30の開店と同時に店員が出てきたのですが「ご予約はされていますか?」の冷たい一言。予約はしていませんが、必ず30分で出るので、と申し入れると「予約で満席なので」の一点張り。17:30に満席になるという意味ですか?もう17:30ですけど、と客が独りもいない店内を指さし重ねて問う。他の店員に目配せをした後、目を泳がせながら小さく「そうです」と答える店員。こいつは嘘をついている。

場末の焼鳥屋にこれ以上あれこれ言うつもりはありませんが、これは客あしらいの良い練習問題ですね。「ご予約分しか食材のご用意がないので」「30分では料理をお出しすることができませんので」「以前にトラブルがあったため、このような方針とさせて頂いております」とでも言えば良いだけなのに。どうしてすぐバレる嘘をつくのかなあ。

関連ランキング:焼き鳥 | 阿波富田駅


■かま田
http://www.takemachelin.com/2018/11/kamata.html
食べログ3.78(2018年11月)と、徳島市内ではトップの成績をおさめる当店。飲んで食べて、お会計はひとりあたり12,000円と少し。安い。東京の半額ではないか、と、言葉にならないうめき声で喜びを表現する私。詳細は別記事にて


■鳥ぼん
http://www.takemachelin.com/2018/11/toribon.html
徳島市内に数店舗展開する人気店。目玉は「阿波尾鶏」などのブランド鶏がリーズナブルに楽しめること。飲んで食べて2,000円。2次会と言えど、この費用対効果の高さは提灯行列でもやって祝いたいレベルです。詳細は別記事にて


■眉山
https://www.awanavi.jp/feature/bizan.html
徳島市の川といえば「吉野川」、山といえば「眉山」。どの方向から見ても「眉」の形をしていることから、眉の山と呼ばれるようになったそうな。
ちなみに、さだまさしの同名の小説は徳島ひいては阿波踊りが舞台。さだまさしらしさが詰まった号泣必至の名作です。
さて、阿波おどり会館(後述)5階からロープウェイで眉山の頂上に向かうことができます。わずか5~6分の短い距離ですが高低差は中々のものであり、足で登ると1時間近くかかることでしょう。
山頂展望台からは見事なパノラマが。夜に訪れれば四国一とも言われる夜景を楽しむことができます。
山頂にはパゴダが。県ビルマ会が第2次世界大戦で戦没した戦友たちの霊を慰めるために平和を願って建てたものだそうで、つい先日ミャンマーを訪れたばかりの私は、お、こういうのオレ知ってるぞ感があり何だか嬉しかった。
萌えキャラに囲まれる眉山。なんでも徳島県はアニメの聖地であり、アニメ制作会社「ufotable」の近藤光社長(徳島県出身)が音頭を取り「マチ★アソビ」という一大アニメイベントが年に2度開催されています。
展望台にはカフェがありクールな内装なのですが、ディズプレイが多数設置され、そのすべてにおいて萌えまくりアニメが流れているのが印象的でした。


■阿波おどり会館
https://awaodori-kaikan.jp/
徳島市が設置する阿波おどり関連の展示・実演を行う文化施設。日本の著名な伝統芸能のひとつ「阿波おどり」を、年間を通じて楽しめることをコンセプトにしています。
40分ほどの実演を楽しむ。観光客向けの企画モノと思いきや本格的なダンスショーであり非常に見ごたえがありました。手ぬぐいや独特の動きから若干バカっぽいダンスのように捉えていたのですが、このショーによりその先入観は一掃されました。むしろクールでかっちょええ。いつかお盆の時期に本番を観に来ようと決意。


■虎屋 壺中庵(とらや こちゅうあん)
http://www.takemachelin.com/2018/11/toraya.html
食べログ4.53(2018年11月)で銀メダル獲得と、徳島県内ではダントツの評価を誇る当店(ちなみに2位は3.80)。ただしとにかくアクセスが悪く、車でないと行くことは難しい。タクシーよりもレンタカーのほうが安くつきそうだったので、徳島市内のトヨタレンタカーで車を借りました。詳細は別記事にて


ひょうたん島一周遊覧船
https://www.awanavi.jp/spot/2013032504970/
徳島市の中心地は吉野川の分流の中州にあり、その形が瓢箪に似ていることから「ひょうたん島」と呼ばれています。その中州を一周する無料の遊覧船がコチラ。無料の遊覧船は日本ではこの遊覧船だけだそうな。ただし16時の最終便に合わせて訪れると「1時間以上は待つ」との死刑宣告が下されました。最終便の定義とは。意味不明な運用である。


徳島城跡
https://www.awanavi.jp/spot/2013032502310/
JR徳島駅すぐ隣にある城跡。今では公園に転用されており、徳島県随一の桜の名所となっています。ちなみに「JR徳島駅」と書きましたが、何と徳島県には電車が1本も走っていません。走っているのは「気動車」すなわちディーゼルカー。徳島県は47都道府県で唯一電車がない県らしいです。


■やました
http://www.takemachelin.com/2018/11/yamashita.html
夕食は鮨。なのですが、久々に酷い鮨を食べました。私のような半可通ですら業腹となる食後感であり、「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」を観た後のような絶望的な感覚が当店にはあります。帰りの道すがら「せっかくの旅行なのに、なんという店を選ぶのだ」と、そこから先は文字にするのがはばかられる言葉で妻から罵倒されました。詳細は別記事にて


■宝ラーメン
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36005033/
全く腹は減っていなかったのですが、あの鮨の食後感を引きずったまま帰国したくないと思い、空港内のフードコートで徳島ラーメンを。目玉である生卵は別料金なのがなんだかなあ。ともあれスープそのものは実に美味しく、空港という施設の中で670円という価格設定はリーズナブルな部類に入ると思います。


■エアポートラウンジ ヴォルティス(VORTIS)
https://tabelog.com/tokushima/A3601/A360102/36006157/
徳島空港には航空会社のラウンジが無く、制限区域外にあるカード会社の共用ラウンジを使うことになります。シングル客が前提の椅子配置配置であり、大声でダベる人が少なくいのがすごくいい。


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