おにまる/麻布十番


スイスから帰国し、ヘンな時間に寝るんじゃなくて、ムリにでも起きていたほうが良いかなあと、シイタケ嫌いの木偶の坊に連絡。「この1週間タケロスだったわ」と宴会の始まり始まり。
日本のビールの素晴らしさを再確認。サッパリしていて食前食中にぴったりだ。
今日のお通しは酢モツ。こういったテイストの料理はヨーロッパには中々見られません。日本以外の外国は基本的にジャガイモで回っていて雑なんですよね。新鮮なモツを食感を残したまま湯通しし、ネギやゴマで風味づけをした上で、酸味のきいたポン酢で食べる。こういう料理が大衆店のアミューズで出てくる日本はすごいです。
ホタルイカとキビナゴ。ホタルイカの苦味と酢味噌の酸味が小気味良い。そう、日本は味わいが多彩で広いですよね。欧米の味付けは肉や魚の出汁が支配的ですが、日本の味付けはそれらに加え、酸味や苦味ならびに発酵系の風味が加わるのです。
アンキモなんてもう最高。クリーミイな海の幸せとポン酢のハーモニー。欧米人あたりに同じ食材を使わせれば、たぶんキノコと一緒にパイ包みにしてアンコウの出汁のソースとかをかけちゃうんだろうな。あ、それはそれで結構美味しそう。
他方、日本酒はワインに比べて複雑性に乏しくフラットな飲み物だと思います。酸味が一切無い飲み物って不思議。いかん、なんだか今夜は分析的だ。

と、ここでシイタケの同僚氏が到着。有り難いことに当ブログを熟読して下さっているとのこと。「妻と喧嘩中で、実家に帰るだの何だのと揉めていて、本当は早く帰宅すべきなのですが、まあいいでしょう」と、全然良くないと思います。

ちなみにシイタケと同僚氏は先ほどまで市ヶ谷で焼肉だったらしいのですが、2次会は十番か神楽坂かで折り合いが付かず喧嘩別れし、シイタケは私のもとへ、同僚氏は神楽坂のワインバーでひとり寂しく飲んでいたとのこと。そこへシイタケが「タケマシュランと居るんだもんね」とLINEすると、慌ててタクシーで飛んでくるという、平たく言うと私の大ファンでした。「しゃ、写真を一緒にいいですくぁ?」という台詞はおにまる深夜の定番となりつつあります。
やはりさつま揚げが美味しい。これ、パリの街角の売店で売り出したらバカ売れするんとちゃうか。
先日の予告通り、スーパーバイザーが私に「きっと仲良くなれると思うんだけど」と、息を呑む程の美女を紹介して下さいました。話を聞くと彼女は音楽家であり、CDを何枚も出していて、Amazonで検索すると普通にたくさん載っています。最新作をその場でポチっと注文すると、彼女は晴れやかな笑顔を私に向けてくれ、「だからタケマシュランはモテるのか」と、周りのガヤたち一同唸っておりました。ワッハッハ。
当店のチキン南蛮は肉の柔らかさとたっぷりのソース、大量の野菜が美点です。タルタルが旨くって旨くって、1滴残らず舐め尽くしました。

八王子のヒルズ族、山田が到着。同僚氏の「あ、精彩を欠いている山田さんですね、初めまして」という、挨拶のセンスに舌を巻く。
山田が麻婆豆腐を注文。独りで食べるとのこと。山田の当店の麻婆豆腐へ懸ける思いは驚嘆に値します。
その他大勢でシェアする用の麻婆豆腐。1回の飲み会で2度も麻婆豆腐を注文するのは生まれて初めて。
深夜1時、堕落のオンザライス。ごはんの糖分由来の甘みが加わり最高じゃん。
満腹になりつつも、〆は別腹、五島うどんです。五島うどんという食材の存在は知っていましたが初めて体験しました。見た目に食欲をかきたてる独特のツヤがあり、冷麦のように細い割に特有のコシもあります。わかり易いアゴの出汁が深夜の胃袋に染み渡る。ゴボウの天ぷらのトッピングで食感が更に増えて一層美味しい。
旅の疲労と時差ボケの身を案じて酒飲み用サプリメントを頂きました。「ほんと効くの!色々試したけど、行き着いた先がこれなの!ファミマにしか売ってない稀少品なんだから!」と熱弁を受けました。ファミマ限定だったとしても、そのファミマはどこにでもあるじゃないのか、と無粋に思案しながら眠りに落ちる。


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おにまる
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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