空港食堂/那覇空港(沖縄)

那覇空港1F。JAL側の端の端の奥の奥。穴蔵のような箇所に秘密のレストランがあります。案内のための表示板などは無いので、普通の観光客はその存在に気づくことはまず無いでしょう。
その店の名は「空港食堂」。沖縄フリークの間ではカルト的な人気を誇る有名店。空港職員が主な利用客ですが、一般の観光客も受け入れています。
営業時間は9:00~20:00と中途半端。さらに9:00~11:00はモーニングセット(トースト・目玉焼き・ウインナー・サラダ)やカレー、日替わり弁当などのカンタンなメニューしか稼働していないのでご注意を。
私は10:00にお邪魔したので弁当。 普通の弁当は500円程度であり、ゴハンが別盛りのやや豪勢な弁当はプラス110円です。今回は後者をチョイス。
店内で食べる旨を店員に告げると、電子レンジで温めてくださいました。また、イートイン特典として味噌汁も付随します。
味噌汁は旨いともまずいともつかない曖昧な味わいです。まあ、600円かそこらの定食の味噌汁と考えればそんなものかもしれません。
メインディッシュがありえんてぃ。革靴のような色合いをしたハンバーグが驚くほど不味い。箸でつかむと複雑骨折したかのようにボロボロと崩れ始め、歯ごたえは一切なく安い肉の嫌な香りしか残りません。見た目こそたっぷりとソースが塗られていますが味覚に反映されてはおらず、味付けはゼロに等しい。付け合せもベクトルが同じであり、およそ美食からかけ離れた、カロリーを補給するためだけの物体です。
ゴハンは1合近くあるでしょうか。思わず怯んでしまう盛り付けおよび密度です。しかしながら炊き加減はグズグズであり、マシュマロでももう少し歯ごたえがある。サトウのごはんのほうが余程レベルは上でしょう。
もちろんどの料理も600円前後という意味で、味をどうのこうのと語る必要は無いのかもしれません。しかしネット上の謎の礼賛活動には不快感を表明せざるを得ない。穴場を知っていることをアピールしたい気持ちはわからないでもないですが、美味しくないものをさも美味しそうに叙述する姿勢は大いに疑問。

当店の美点は「空港の割に安く、量が多い」のみです。大戸屋のほうが段違いに美味しいから、そのおつもりで。


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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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