The Golden Lobster/MSC Preziosa

MSC Preziosa号のメインダイニング。今回はランチでの利用です。L'arabesqueと同様に、丁寧に印刷された冊子の(裏を返せば固定化された)メニューからいくつかの料理をピックアップ。ディナーとは異なり、着席から注文までの流れはスムーズでした。
まずはサラダ。まあ、普通のサラダです。小さくスライスされたパンに生クリーム(?)を載せて添える意図を除いては。

ここからが酷い。作り置きの料理を皿に盛り付けるだけなのに、かなりの時間を待たされました。周囲を見渡しても食事をしているテーブルは皆無であり、皆、肘をついて待ちくたびれたぜアピールをしている有様です。
ここで店内奥に謎のビュッフェスタンドがあることに気づく。新宿ニューヨーク・グリルのランチのように、いくつかの前菜をセルフサービスで盛り付けることができるようです。注文した皿と皿とのインターバルが長過ぎるので、暇つぶしにミニ・カプレーゼなどを摘む。
パスタが到着。なるほどイタリア船だけあって、大量生産ながらパスタそのものの味はそう悪くありません。しかしながらソースに動物性のコクが無く、ひたすらトマト一辺倒の味わいなので、これだけの量を食べるには飽きがきました。
メインはタコ料理を注文したのですが、これが信じられないほど不味かった。何をどう調理すればこのような作品が出来上がってしまうのが理解に苦しむ。タコの食感はグダグダ、ソース(スープ?)は小麦粉のドロドロ感が前面に出て気持ち悪い、大量のジャガイモは生煮えです。

食事を残すのは私の主義主張に反するのですが、この皿ばっかりはどう頑張ったって完食することはできませんでした。
美食の国イタリアの船であるため提供される食事は一級品であることを期待していたのですが、このクオリティはあまりに酷い。今後のランチは全てビュッフェスタイルのレストランで、ピッツァ、野菜と果物、ハムとチーズだけを食べようと心に決めたランチでした。


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