一番館/麻布十番

麻布十番商店街の豆源の少し手前、かなり目立つ場所に位置します。
インテリアは古き良き焼肉屋を通り越し、ステンドグラスにシャンデリアと謎のゴージャスさ(写真は食べログ公式写真より)。レトロというか何と言うか、思わずバーバリーのマフラーでも巻きたくなるような古臭さです。
カレーやうどんはさておき、焼き台で客自ら焼く焼肉までもが1,000円以内なのはランチと言えど、リーズナブル。せっかくなので、肉が倍量の「まんぷくハラミランチ」を注文。
注文を通すと5秒で提供されるサラダ。キャベツを千切りにしただけのものですが、ドレッシングが独特でクセになる味。量もたっぷりで自動的に食べ順キャベツダイエットの実践。
キムチやナムルのセットも付帯します。しかしキムチが死ぬほど不味かった。乳酸発酵が行き過ぎておりサイレージを食べる牛になった気分。ダイコンはキムチに比べると幾分はマシですが、やはりこれも酸味が強い。緑とモヤシはゴマ油主体のシンプルな美味しさでまあまあでした。
すご!何この量!?カンナムスタイルかよ。完全に甘く見ていました。だって、ホラ、焼肉屋の1人前って全然アテにならないじゃないですか。なので2人前ぐらいでちょうど良いかなって。するとコレもんですよ。体感では300グラム近くある(話は逸れますがデリバリーのピザの1人前も全くアテにならない)。
焼き台を占領して肉を焼く。ちなみに客の殆どはおひとりさま。世界で最もひとり焼肉率の高い店ではあるまいか。
ゴハンは硬めに焼かれてパクパクと口に運んでしまい、壮大な肉の量とのバランスが取りづらい。つまり旨いのである。
スープもハッキリとした味付けでこれまた飯が進む。ワカメもたっぷりで焼肉ながらも健康的な気分に浸ることができます。
安く量が多いのにもかかわらず、きちんと美味しい。野生的な噛み応えに雄々しい肉の味わい。肉のボリュームを考えるとまるで自分がライオンになったかのような楽しさを得ることができます。がおー。

後はキムチの不味さを何とかしてほしいですね。焼肉屋のキムチなんて、ドラクエで言えば「ぬののふく」なのだから、きちんと機能しなくてどうする、という思いでいっぱいです。

おくむらでは1,800円でキレイなサシの入った肉を堪能することができますが、当店の暴力的で重戦車のような焼肉ランチ1,500円も捨てがたい。どちらが正解というわけではなく、気分や同行者によって使い分けるのが吉ですな。


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麻布十番は隠れた焼肉激戦区。突出したお店は無い一方で、優等生が多い印象です。
  • 焼肉 おくむら ←ランチでは都内トップクラスの費用対効果。ハラミが旨いんだ。
  • ブルズ ←半個室なのでのんびりできる。
  • 山本牛臓 ←サムギョプサルが良い。レタスとエゴマはお代わり無料♪
  • おんがね十番 ←ランチだとオイキムチとカクテキが食べ放題♪
  • 鳳仙花 ←老舗の超有名店。
  • 純豆腐 田舎家 ←十番で1,000円のランチという意味では満足
  • 三幸園 ←ランチの焼肉丼が特徴的。
  • 新鮮ホルモン ランボー ←味と量と価格のバランスは十番焼肉業界でトップ
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。



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