女の子と3時まで飲んでUBERで送った結果www


盆暮れ正月など、ハイシーズンは全てが割高なので、自宅に引きこもる派です。行列と混雑が織り成す行楽地へと向かい、通常時よりも不当に高い料金を支払う行為が生理的に無理。むりむりむりむりかたつむり。私には苦行でしかありません。

新幹線指定席での帰省であれば料金は一律なのでギリOK。ただし実家近辺が観光地で混雑必至であったり、指定席の車両に自由席の乗客が立ち乗りで居座る程の乗車率ならやっぱツライなあ。

「1回の食事に5万円以上を費やすのはイカれてる」と馬鹿にされることがたまにありますが、私からすると、お金も時間も体力も限られた中年のオッサン(およびその家族)が、季節の風物詩としてそのような苦行を平然とやってのける様のほうが奇怪千万。渋滞100キロとか、もう、行く前から結果わかってるジャマイカ…。皮肉ではなく純粋にすげえタフですよねお父さんたちマジすげえ。

というわけで、私のお盆は今年もひとりで過ごしています。昼はサラダをモソモソと食べ、夜は土産の乾燥ポルチーニでパスタをつくり、毎夜安ワインを傾けながら本を読むという日々。

やりたいことを好きなだけ自分のペースで楽しむことができ、心の平穏のもとに雑念が浄化され生まれ変わったかのような清々しい気持ちで満たされます。というのは全て嘘っぱちであり、すげえ寂しいじゃん、オレ。

23時を過ぎると私の我慢も限界に近づいたので、「3人で結婚しろ」と急かされている、香港旅行を共にしたソムリエールふたりとのLINEグループにSOSを送りました。彼女たちのお店はお盆でも通常営業なので、巡航運転で相手してくれるじゃろう。数分するとスマホが輝き「00:20に十番着予定」と交渉成立。話が速い子ってほんと好き。
お店はコチラ。AW系列なのですが、夜の早い十番であっても朝5時まで開いているという、夜光虫の心強い見方です(写真は公式webサイトより)。
熱帯夜の初っ端にはビール。丸く太いジョッキであり飲み応えがあります。
お通しのポップコーン。ふたりとも食事済みだったのでこれぐらいがちょうど良い。
ビールの次はもちろんワイン。当店はウォークインセラーとなっており、好きなボトルを自由に選ぶことができます。気になった泡があったのですが残念ながら在庫切れ。店員に確認すると「これならあるんですが」と自信満々に数万円単位のボトルを目の前に並べられ、「これなら」の使い方を改めて学び直すべきだと心の中でアドバイス。
数本に絞り込んでからも迷っていると、「この暑さだし、タケマシュランならシャルドネでしょ?」と謎のCRMを発揮するソムリエール。店員のニイチャンよりも彼女のほうが全てにおいて手際が良いことにつき、屈折した優越感を覚えてしまう。
「ねえ、何か注文しないと悪いよ」と同業を気遣うソムリエール。それではと当店自慢のトリュフポテトを注文すると「キャっ!なにこのベタベタなトリュフオイル!」とツンデレにも程があります。

その後は香港での思い出話や『3ヶ月前にトラブった例の店からの電話が鳴り止まない』について私の身を案じてくれたりと、酒と食に係る話題に花が咲く。あっと言う間に3時を過ぎ、食事のラストコールとなりお店が片付けモードに入ったため、我々も退散することに。

寂しい夜に付き合ってくれてありがとう、という感謝の念を込めてUBERを手配します。たまたま有効期限の近いクーポンが2,000円分残っていたから、というわけでは決してありません。
指定時刻の通りにトヨタクラウンロイヤルがお迎えに来てくれました。いわゆるバリバリのハイヤーであり、バリっとしたダークスーツを着たドライバーが、白手袋で恭しくドアを開けてくれる演出は、特別な日にも良いかもしれません。
彼女の家は飯田橋駅近辺。アプリから目的地を登録しておき、近くまで来たら運転手さんに細かく指示を出してね、と伝えて解散。車が見えなくなるまで見送った後も、アプリから車の現在位置が把握できます。すごい世の中になったもんだ。
私は徒歩で家に帰りシャワーを浴びて人心地ついたその時、アプリより「到着しました」とのお知らせ。2,000円分のクーポンを使った結果、料金は1,266円。安い!正規料金だとしても、深夜に6.5キロ20分乗って3,000円と少しです。

UBERは深夜料金がかからないので、深夜に限れば流しのタクシーよりもUBERのほうが安く済む場面も大いにあるでしょう。乗り心地の良さは言わずもがな、ホスピタリティは高級ホテルのホテルマンのようであり、流しのタクシーのサービスレベルとは雲泥の差です。

ふと、東京カレンダーの、タクシー代をせびって荒稼ぎする女の記事を思い出しました。家が遠く終電を逃したとウソをつき、タクシー代数万円をせしめては男たちが見えなくなった1メーター以内の場所で降り、また似たような羽振りの良い男を探してはタクシー代をせびって…、という精神的に乞食な話です。親が聞いたら泣くだろうなあ。UBERはテクノロジーをもって、人の善意につけこんで暗躍する女たちを排除するのです。
というわけで、UBERに興味を持ったアナタ!アプリをインストールの後に、プロモーションコードとして q1xjbncdue と入力すれば初回2,000円分が無料となります。同時に私も2,000円分のクーポンが貰えます。私の麻布十番から恵比寿までの片道タクシー代が浮くので、使ってもらえると嬉しいでーす。

まあ、私が少し得するかどうかはさておき、1度深夜に2,000円以内のちょっとした距離だけ実質無料で使ってみるといいと思います。物事の本質的な価値を見る視点が増えるので。

食べログ グルメブログランキング



Instagram


関連記事
UBERやLyftなどのシェアリングエコノミーのコンセプトには大賛成。今年の夏はAirbnbを活用して南仏とブルゴーニュを巡ってきます。

シェアリングエコノミー、すなわち世の中にあるリソースの稼働率を上げることで社会全体の生産性を高めるというコンセプトが、素人にも解かり易く整理されています。蒸気機関の実用化と同等のパラダイムシフトの真っ只中にいるのですよ我々は。