わかまつ食堂/若狭(那覇市)

国道58号松山交差点から海側へ、若狭交差点手前に位置する「わかまつ食堂」。名称に「食堂」を冠しているものの、実態はフレンチやイタリアンを軸に提供するモダンダイニングです。海鮮居酒屋「浜焼太郎(はまやきたろう)」の斜向かいあたりに位置します。
店内は厨房に面したカウンター席に加え、テーブル席も結構あります。ゆいレールの駅からは少し離れているからか観光客が少なく、地元感溢れる客層です。カウンターには寿司屋のネタケースっぽいのがあり、以前はそうだったのかしら。
オリオン生は490円と安い。私は贅沢して上級ラインの「75BEER」でお願いしましたが、それでも650円です。ワインはグラスで800円程度~、ボトルも5千円を切るものが多く、気持ち良く飲み進めることができます。
まずはマグロのカルパッチョ。県産のカジキマグロを用いており、澄んだ淡白さと穏やかな脂の甘みが舌先で心地よくほどけます。薄切りながらもしっとりと吸い付くような身質に上質なオリーブオイルが絡み、スターターにふさわしい味わいです。
県産野菜の農園サラダ。島野菜をはじめとする色とりどりの県産野菜が山盛りに盛られ、噛むたびにパリッとした瑞々しい弾力と、力強い大地のほろ苦さや自然な甘みが弾けます。その上から惜しみなく削り落とされたハードチーズが濃厚なコクと塩気を主張し、ただの生野菜で終わりません。
パテドカンパーニュ。こちらも県産豚を起用しており、その力強い赤身の旨味と上質な脂の甘みが凝縮され、しっとりと滑らかな舌触りでほどけていきます。フォアも含まれているのか鉄の気配も感じられ、舌の奥に甘苦いコクとして沈みます。
〆のパスタはボロネーゼ。沖縄を代表するブランド牛「もとぶ牛」の粗挽き肉から染み出す芳醇で甘みのある脂と濃密な赤身の旨味がソース全体を贅沢に支配しています。これを受け止めるのは力強いコシとモチモチとした噛みごたえを持つ極太麺。パスタとしての充足感に満ちた味わいです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は5-6千円といったところ。東京の同等のレストランと比べて極めてお値打ちな価格設定。食材も県産のものを中心に組み立てており、県外客にとって胸熱なラインナップ。次回はグループで訪れ、じっくり焼いた肉塊なども試してみたいと思います。

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