貝塚駅から歩いてすぐの場所にある「深川本店(ふかがわほんてん)」。大正14年(1925年)の創業から100年にわたり営業を続ける老舗の和食店であり、現在は4代目が切り盛りしています。
日常的なランチや個食から最大80名の大規模な集宴会までを包括する地域屈指の大型飲食拠点として稼働しているようで、総席数は100席をゆうに超えるそう。昼間から地元のオッチャンたちが楽しそうに飲み食いしています。
飲み物は安く、ビールは中瓶で600円。その他のドリンクも似たような値付けであり、ややもすると那覇の居酒屋よりも良心的な価格設定かもしれません。まずは泉州水ナス。このあたりの特産のナスで、名前のとおり水分をたっぷり含んでいます。皮は薄くやわらかくアクが少ないため、生でも食べやすい。かじるとみずみずしい果汁があふれ、梨を思わせるほのかな甘みと、すっと爽やかな後味が広がります。
私はハモ天つきの冷たいうどんを注文しました。主役のハモ天は骨切りされた身が衣の中でふわりとほぐれ、噛むと上品な旨みと淡い甘みが広がります。海老天のようなぷりっとした弾力とは違い、軽やかで繊細な食感が持ち味です。
うどんは一般的なそれよりも細めに仕立てられており、その甲斐あってかつゆを吸いやすくスルっと喉を通っていきます。大根おろしを中心に薬味もたっぷりで、それらの清涼感がハモ天の油分をすっきりと洗い流し、最後の一口まで軽快に楽しめる完成された味わいです。
連れはエビ天付きの冷たいおうどんを注文。なんでエビ天なんか東京でも食べれるようなもんをわざわざ選ぶねん関西に来たんやったらハモやろ普通、と、ついうっかり独り言が声になって盛れてしまったようで、ハモと海老天は交換こしてもらえませんでした。ビールが600円に水ナスが500円、うどんがそれぞれ1,500円ぐらいだったかな。いずれの料理も支払金額を考えれば充分な質および量であり、こういうお店が近所にある方々の人生は豊かだ。
ちなみに看板商品として独自に商標登録を取得している「泉州巻」というものがあるそうで、地元泉州特産の玉ねぎを巻き寿司の芯に組み込んでいるそうで、節分の時期には単日で8,000本を売り上げるそう。次回はコチラも試してみたいと思います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。







