魚金/浜松町

北米在住の友人が帰国するということでお食事に。彼女のタイムラインを見る限り、ここぞとばかりに日本のレストランを楽しんでいるようなので、どこにお連れするべきか頭を抱える。おまけに約束は日曜日。東京の有力なレストランが半分以上は休むという地獄の条件。

悩みぬいた末の結論は、「生魚を腹いっぱい」で、それなら迷わず魚金グループ。数店舗電話してようやく予約が取れたのが遅い時間の浜松町店でした。
まずはビールで水分補給。 魚介がメインのお店なんだから、プレモルだけじゃなくてもっと軽いビールを置いて欲しいなあ。
お通しのジャガイモとハム。これでひとり550円は納得がいかない。入場料とかテーブルチャージとかいう名目で同じ料金をとって、「サービスですっ!良ければどうぞっ!」と言って出してもらったほうが精神衛生上良いのにな。
アジのたたきに明太子が塗された逸品。同考えたって美味しい。量も多く、オススメです。
刺身6点盛1,980円。6点と言いつつ10点以上を躍るように盛り付けるのは魚金グループの伝統芸。いずれもスーパーの鮮魚コーナーの刺身の品質と同等がそれ以上で、値段は半額以下。世界で最もリーズナブルな刺身の盛り合わせでしょう。生魚だけで胃袋を膨らますことができるなんて贅沢この上ありません。さっきのお通し4つよりもこの盛り合わせの方が安いだなんて悪い冗談としか思えない。
ヤリイカの唐揚げを注文すると、一口大のブツ切りおヤリイカが30個ぐらい届きます。何この終わりのない戦い感。あまりに量が多くどうしても冷めてしまうのと、揚げ油の質が悪くベタってなっているのが残念。
田酒に突入。いずれの地酒も400~700円と安く見えるのですが、5勺(1合の半分)しか入っていないので、意外と高くつきます。
白魚の天ぷらも量には圧倒されますが、油の質などはヤリイカの唐揚げと方向性が同じで、ダメなチャーハンのような食後感。
ギンナンはいいですね。量もたっぷり。本日で最も箸の進みが速い皿でした。
出羽燦々。酒に罪はありませんが、やはり量が不満足。かといって1合で注文すると、1,000円近くかモノによってはそれ以上するのでなんだかなあ。
塩ザーサイ。塩ぎんなんに引き続きこちらもgood。ラーメン屋でおまけについてくるモノとは歴然たる差を見出すことができます。
エイヒレも上々。なのですが、刺身盛り合わせに比べると割高感がありますね全般的に他のメニューは。
〆に黒チャーハン。チャーシューが入ったバリバリの醤油味で、もはや海鮮居酒屋とは何の関係もありませんが、結構美味しい。しかしとにかく味が濃いので
再びビールに戻ります。

というわけで、やはり当店は刺身ですね。とにかく刺身を食べまくるのが吉。ついうっかり色々と注文したくなりますが、いずれも量が多く一気に並べられてしまうので冷めてしまいます。大人数でお邪魔すれば問題ないのでしょうが、数名であれば刺身盛り合わせとビール数杯だけでサクっと切り上げるのが最も賢い使い方でしょう。


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魚金 浜松町店
夜総合点★★★☆☆ 3.0