おにまる/麻布十番

1週間後に健康診断を控え、調整モードに入っている私。丸々3日間酒を断ち、食事もサラダぐらいしか摂っていません。そんな嘘で塗り固められたスコアを叩き出しても詮のないことは重々承知しているのですが、苛烈な受験戦争を闘い抜いて来た身としては
オールAという状況は自動的に萌えてしまうのです。うん、私は健康でいることに決めた。なぜならそれは幸福の必須条件だから。
しかし目の前のおにまるずからのお誘いには抗えません。夜も遅いし、1~2杯だけならいいかなと思ってお邪魔したのですが、開始15分で2杯飲んでもうた。
その責任はガメ煮にあり。シイタケ嫌いのもやしっ子の皿からはオートマティックにシイタケが除外されるようになり、我々も常連になったものである。
山田が合流。食べ物が仕上がった瞬間に現れるあたり、さすがです。なぜか彼が到着してから私のクシャミが止まらなくなる。後の山田アレルギーである。
最近の山田は精彩さを欠いていて、山田の自宅である六本木ヒルズレジデンスで町内会をやろうと2度も約束していたのに、そのいずれもドタキャンするという絶望。ヒルズ族というのはまやかしで、本当は八王子あたりに住んでいるのではなかろうか。
閑話休題。レバーの旨さと言ったらない。鉄分を丸かじり。
慌てて日本酒を発注。日本酒らしからぬエチケットで面白い。
飲み仲間の女子が、別卓で同僚と共に酒を酌み交わしていることに気づく。彼女はマウンティング女子の対極にあり、緑茶ハイがあれば人生大体オッケーというハッピーな娘なので一緒にいて疲れない。もちろん合流です。
チキンカツ煮。カツが未だサクサクした作りたて状態で食欲が勃発する味わい。飲みの席だからと味を濃くしてくれているのが嬉しいですね。
福岡の「三井の寿」。スラムダンクの登場人物と日本酒業界では話題の酒ですが、私はスラムダンクを最終巻だけしか読んだことがないのでよくわかりません。ちなみにスラムダンク最終巻の感想は、台詞の無い絵本で何が感動的なのかさっぱりわからない、です。
赤魚。身がギッチリと詰まっていて美味しそうだったのですが、山田がそのほとんどを食べてしまい味わうタイミングを逸してしまいました。
このビジュアルやばばばば!脂身コッテリのホルモンを0時過ぎに頬張る背徳感。冒頭の健康診断のくだりは何だったのか。
ビールが緊急出動。ホルモンとの組み合わせが傑作すぎ。止まらない。「まぜるな危険」と記すべき。
お野菜で気持ちを落ち着け、
タコで頭を冷やします。わさび醤油でなく塩で食べるのもオツですな。
娘が緑茶ハイを卒業して日本酒に進むということなので、私もそれに続きます。
しかし不覚にも供される食事は麻婆豆腐でした。いやーんビールを続けておけば良かっただよ。しっかりと白米も頂き、くどいようですが、冒頭の健康宣言とは一体何だったのか。

2時を過ぎて他のメンバから「まだいんの?」とメッセージ。うわ、今から来るのか。乾杯やり直しで振り出しに戻るじゃないか。

それでも目前の笑顔に手を伸ばし、「いるよ」と静かに画面を操作する。


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おにまる
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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