食べログを始めて知った6つの真実

2016年1月に食べログデビューを果たしてから、ちょうど1ヶ月が経ちました。おかげさまで2月も1位をキープです。
さて本日は少し趣向を変えて、食べログを始めて知った6つの真実につき、コラムめいた記事を投稿させて頂きます。題名もネットでよくあるタイトルっぽくしてみたんだけど、どう?

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【1. 局所的有名人になった】
先日のワインのばかでのエピソードのように、全然知らない方から「わ!あのタケマシュランさんですか!」と声をかけて頂くことは昔からたまーにあったのですが、その回数が格段に増えました。

また、出版社の方から「是非お会いしたい」とご連絡頂けたり、いくつかの企業から「意見交換させて欲しい」とお声がけ頂けるようにもなりました。「会食場所はご希望のお店、どこでもご指定下さい」となった際は、「それでは麤皮で」と思わず口走りそうになってしまいましたが、さすがにそれは小物感満載なので、「都心であればどこで良いのでお任せします」と大人な対応をしました。

ちなみに麤皮とは、ひとりあたり10万円をゆうに超えるステーキ屋です。


【2. お店からクレームがある】
食べログの本部経由でお店からクレームを頂くことが2度ありました。

ひとつはカレー屋からで、「店内にアニメの絵がたくさん貼られている」と私は記載していたのですが、「あれはアニメではなくイラストである」と訂正を求められました。知らんがな。

また、あるピザ屋から「当店は立ち食いではない」と訂正を求められました。これはちょっと意味不明で、私は確かに立って食べたし、同伴した連れにも確認して立ち食いに間違いがなかったので、その旨を返信すると、その後、音沙汰がありません。

このように、ピントのズレたクレームだけなのですが、君子危うきに近寄らずということで、基本的には従順に訂正していこうと考えています。


【3. 厄介な人がいる】
「お前もそのうちのひとりじゃないか」というご指摘はごもっともですが、話を前に進めるために私のことは棚に上げましょう。

厄介がいます。

例えば、渋谷に「プルミエ・フェブリエ」という費用対効果に優れた素晴らしいフレンチレストランがあって、私は大推薦していたのですが、残念ながら閉店となったのですね。で、その口コミに対するコメントが「閉店した店を薦められてもね。。。」この男、意地悪につき。現代社会の闇を垣間見ました。

次に、オープンキッチンのカウンターフレンチの店で、シェフが味見したスプーンでそのまま盛り付けを始めたことにつき、その不衛生さを茶化して「おっさん間接キスかよ~」という表現をしていたのですね。その記載に対し常連客から「シェフだって悪気があってやったわけじゃない!おっさんとは何だ!シェフは私の大事な仲間なんだ!お前の口コミは便所の落書き以下だ!ウサ晴らしは他所でやれ!」と辛辣なご意見を賜りました。悪気無ければ全て良し。私にとって斬新すぎる判断基準。

なのですが、彼の粘着は継続し、ついには食べログ本部にまで通報され、「おっさん間接キスかよ~」という箇所を削除することとなりました。別にこだわりは無いからこちらとしてはどっちでも良いのだけれども。

それよりも、これで彼が満足できたかどうかが心配です。人は不幸になるとすぐに道徳的になり正義振りかざすものなので、彼の境遇が気の毒にさえ思えてきました。あなたにとっては薔薇かもしれないが、私にとっては棘だった。それだけのことなのにな。

ところで、さすがに私も彼に興味をもって彼の口コミを覗いてみたのですが、「俺のフレンチ」をすごい勢いで酷評していて、ギャプッ!ギャプッ!クソワロタ!


【4. アクセス数が増えた】
当たり前ですが、ブログのアクセス数が増えました。特に「シェイク・シャック」「タツヤ・カワゴエ」など話題のお店の口コミから遷移してくる場合が多いですね。そういう意味で、これからグルメブログ業界に参入される方は、トレンディな店に的を絞って取り組むのもひとつの戦略かもしれません。例えば「セララバアド」とか「スガラボ」とか「ユーゴ・デノワイエ」とか。


【5. 食べログのシステムが化け物】
これまではちょこっと検索して口コミをいくつか読む、ぐらいの使い方しかしていなかったのですが、食べログを本格的に使用するようになってから、システムの偉大さに驚きを隠せません。単なる口コミ掲示板ではなく、極めて複雑で高度な機能を有した巨大SNSです。何がすごいのかを具体的に挙げていくとキリがないのですが、これまでの人生で接したことのあるwebサイトの中で、最も複雑かつ統一感のある化け物サイトです。


【6. 食べログのスタッフが優秀】
システムだけでなく、スタッフもすごいです。全ての口コミを検閲し、トラブルの種になりそうな記載を発見しては修正依頼を出していく。その徹底した仕事ぶりには尊敬の念すら感じられます。

私は当ブログの記事をごっそり引越したので、大変恐縮なことに食べログにどんな口コミが載っているのかあんまり覚えていないのですね。数年前の記事で、存在すら忘れていた記載につき丁寧なご指摘を頂けるのは大変有り難い。

また、「食べログの点数算出は単純平均ではなくユーザごとに影響力を変えている」とは有名な話ですが、これはかなり本気で取り組んでおり、そういう意味で最近の食べログの点数はかなり信憑性が高いのではないか、という考えに至りました。

例えば私がフレンチやイタリアン、和食などの高級店の口コミを投稿すると、かなりの確率で「ピックアップ口コミ」または口コミ表示順の上位に表示されるのですが、その影響力の重み付けは人間系でやっているとしか思えない精妙さなんです。一方で、私がラーメンなどの口コミを投稿しても全く相手にしてもらえません。

恐らく、ユーザごとに行った店と支払金額をある程度システム的に評価し、ジャンルごとにスジの良いユーザをピックアップして、そこから先は人間系で知識や経験を有したスタッフが投稿を熟読しコメントの的確さを評価した上で、各ユーザのジャンルごとの影響力を決定しているのでしょう。気の遠くなる作業であり、さらにそれをやってのける実行力にはただただ敬服。
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以上、食べログを始めて知った6つの真実です。いやはや、食べログ先輩すごいっす。運営母体のカカクコム社の株を買いたくなるレベル。「食べログはオワコン」と評する心無い人も多いですが、私はこれからもグルメ業界においてトップを走り続けるコンテンツだと確信しています。

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」とはアクトン卿の格言として有名な一節ですが、果実が熟して落ちるまでのしばらくの間は、そのご相伴にあずかることとしましょう。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。