タツヤカワゴエ/代官山

まず、予約の時点でたっちゃん本人が電話に出てくれました。もしやと思ってYouTubeで声色を確認したから間違いない、たっちゃんや!すごく感じのよい受け答え、電話越しでも柔和な微笑みをたたえているんだろうとわかるほどで、非常に好感が持てました。
何度かお邪魔しようと試みましたが、そのたびに満席。世間は色々と文句つけてますが、現場では人気があるのです。
まずはシャンパーニュ。一気飲みである。
「代官山の畑」と称するアミューズ?てゆーかこれ、着席して1分以内に出されて作り置き感満載でシラける。やっぱアペリティフ半分過ぎてから出してほしいな。
一応バーニャカウダ路線。カルディのレトルトと大差なし。野菜自体も味が薄く、前日にお邪魔したエンボカのほうがレベルは高い。
ウナギのフラン。これは着席から4分で出ました。やっほー。はーやーいー。ウナギがゴロゴロと入っており好感が持てますが、味は家庭料理です。
思わずシャンパーニュをおかわり。この時点で着席後7分。
イカ・オクラ・長芋の冷製パスタ。これはかなり美味しかった。今年一番の冷製パスタかも。冷製パスタって、麺が冷たいだけでグズグズなことが多いですが、これは歯ごたえと旨味が残り素晴らしい出来です。

と、この時点でたっちゃんが挨拶に。いきなりすぎて良い受け答えができませんでした。しかし明るい笑顔に柔らかい物腰。センスの良い会話。素敵なお人です。世の中なぜあんなにたっちゃんのことを悪く言うのかさっぱりわからない。
白へ。ここ、ワインの説明がなってないんですよね。なんやわからん。
さっきの冷製パスタのイカを外したところ。
鶏のパテにマッシュルームにサマートリュフ。これは意味不明。鶏は淡白、マッシュルームは中途半端、サマートリュフの香りは皆無。デパ地価の惣菜みたい。
フォアグラのソテー。悪くないけれど、「俺の~」と大差なし。
エビチリと大根餅をジュノベーゼソースで。理解不能。全くもってバラバラ。無意味な冒険である。
異なる白ワイン。説明を求めたところ、得られた情報は「シャルドネ」のみ。
フカヒレのリゾット。なぜフカヒレ。わかりやすい味付けで美味しいけれど。
「シャルドネ」をもう一杯。
鮎と万願寺唐辛子のパスタ。悪くない。ただし、炭水化物が多すぎです?
メインの牛肉はアウト。間違いなく安物です。クルトンの存在も意味不明。あ、赤ワインの写真撮るの忘れちゃった。
飲み足りないので再びシャンパーニュへ。連れはお酒が強くないので葡萄ジュースへ移行しましたが「死ぬほど甘くてもうムリ」とのこと。
 何かのジュレ。印象なし。
 アールグレイ風味のアイスクリーム(?)これは結構美味しかった。
わらびもちとチーズケーキ。だめでーす。しかしコーヒーはうまかった。

というわけで、レストランとしては低レベルです。カプリチョーザに毛が生えた程度。割高。しかしたっちゃんとおしゃべりできて写真も一緒に撮れるので、芸能人のディナーショーに行くと思えば全然納得できる。そういう意味で妥当です。でもたっちゃんが居なかったら発狂すると思う。

お土産にお茶っ葉と丁寧な挨拶のお手紙を頂きました。そう、皿出しのテンポがアレグロすぎるものの、根底に流れるホスピタリティは充分。主役のたっちゃんに料理人としての経験が絶対的に不足しているだけ。たぶん、まともにイタリアで数年修行して、欧州の有名店を食べ歩きまくれば、すごくいい作り手になると思います。

彼のことを「海外で修行もしていないくせに~」と悪く言う人が多いですが、海外で修行もしていないのにあの地位を築く才能のほうが凄いという事実に目を向けるべきです。逆に、海外で修行なんて誰でもできるし、本気で彼が海外で修行して本場の「何か」を得て帰れば、誰も太刀打ちできなくなりますよ間違いなく。

今のところ喋りが立ってメディア仕事がそこそこあるから、わざわざそんな冒険しないけれど。うーん、でも、もったいないな、もう一度本気で料理人を目指して日本の料理会をギャフンと言わせて欲しいな。センスは絶対にある。

今のままだと二度と行かないです。ただ、才能はあります。思い切って全て休業して、ヨーロッパで頑張ってきて欲しい。長い目で見れば悪くない投資。

ちなみに、ネットの批判は全く無視して良いでしょう。「イタリアンのくせにピザ窯がない」「デザートにティラミスがない」など、腹を抱えて笑ってしまいました。ピッツェリアとリストランテは別物で、本国では調理人の免許すら違うのに。ドルチェにティラミス出されるほうが凹むのに。何も知らないミーハーが実地調査もせず文句言ってるだけ。野球したこともない甲子園マニアのおっちゃんと同じ。何も知らずに彼に悪意を抱いていた人は、死ぬほど反省して下さい。

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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。


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