マニラ vol.4

フィリピンはその昔スペイン統治下にあったので、国民の8割がローマカトリックというアジアでは珍しい国です。
ひょいと市場脇の教会に入ると、盛大なミサが。外ではマリア像にしがみついて祈ったり、牧師を囲んでライブ会場みたいになっていたり。平日の真昼間っから神頼みなんかしてないで働きなさい。
市場はとにかく臭く不衛生。ちょっと酷い。デリーの不衛生さよりも酷いです。ただ、デリーのように5メートルおきに土産物屋に腕を捕まれたりしないので特に疲れはしない。

巨大ショッピングモールへ。ここでもショットガンを持った警備員がお出迎え。デパートに入るだけでボディチェックされます。そういえば、電車の改札でもボディチェックされたし、どんなに小さな銀行でもショットガン装備の警備員が数人いてカウンターは鉄格子だし、レストランの入り口には金属探知機と「銃火器お預けカウンター」があるし、やはり普通ではありませんこの街は。あまりに銃が日常的すぎて麻痺してしまう。

物価は意外と高い。交通機関や大衆的な食事は日本の1/3~半額ほどですが、嗜好品や服飾品は日本の物価と同等かそれ以上です。歩き疲れたのでスタバでモカフラペチーノのトールサイズを注文したのですが、500円もしました。電車は初乗り30円なのに。
ランチはそれなりにちゃんとしたフィリピン料理レストランのビュッフェへ。1,300円と高い。見るからに不味そうですが、実際に不味いです。焼鳥みたいな料理ですら不味い。味付けにセンスが無い。タイ料理屋やベトナム料理屋は世界のどこにでもありますが、フィリピン料理屋というものをあまり見かけない理由は、こういうところにあるのかもしれません。

失意のままホテルに戻り、泳いでトロピカルドリンクでも飲むか、と、プールへ向かう。しかしながら、思いのほかプールが小さく、ケノビで端から端まで届いてしまいました。私に息継ぎをさせてくれ。もういいやと早々に諦め、部屋に戻ってストレッチして昼寝。マニラに何しに来たのだこの人は。

日も傾き涼しくなった頃を見計らい、マニラ湾の夕日でも見に行くかと外に出ると突然の豪雨。滅びよマニラ。全てにやる気を無くし、ホテルに戻って読書後就寝。精彩を欠いた一日でした。

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