ソムリエズハウス/広尾

日本ソムリエ協会より1次試験の合格通知が届きました。ひとまずは安心。しかし、2次試験すなわちテイスティング本番は1ヵ月後。休む間も無く勉強に本腰を入れなければなりません。

広尾のカフェデプレが業態を変えてソムリエズハウスというワインバー(?)になったとひらまつから連絡があったので、これはテイスティングの勉強をするに千載一遇のチャンス!
2次試験に泡は出ないのですが、やはり号砲の意味を込めて1杯目は泡で。
本日のグラスのラインナップ。
①私は解からなければ「フランス産のシャルドネ、ヴィンテージは2013年」と答えることにしているのですが、答えはイタリアのシャルドネ2010年。まずまずの出だしですな。イタリア産のシャルドネなんか出るわけが無いし関係ナイチンゲール。
前菜盛り合わせ。アフタヌーンティーの使いまわし感がちょっとアレですが、これで1,000円チョイとは大変優秀。
生ハムは値段相応。
②は全く見当がつかず店員に品種を尋ねたところ「しょ、少々お待ち下さい!!」と、待つこと10分。店員全員がカウンターに集合して必死でスマホで検索中。なるほど、ここはソムリエの家だがソムリエが居るとは言っていない、というパターンですね。答えはミュスカデルとソーヴィニョンブランとセミヨンの混醸とか言ってムリやがな。
エスカベチェ。南蛮漬けみたいなもの。前菜盛り合わせの一部としてはポーションがたっぷりで満足。
③もお手上げ。このあたりで面倒な客認定されたのか、バイト女子ではなくワイン詳しそうなオジサンが我々のテーブルをサービスしてくれることになりました。答えはプティ・クルビュ。知らんがな。
カプレーゼはトマトの味が薄く△です。

④と⑤の写真を撮り忘れたし記憶も置き忘れてきたのですが、サンセールのソーヴィニョン・ブランとボーヌのシャルドネだったので、確か無難に当てていたはず。私ではなく連れがね。なぜなら彼女は解からなければ「サンセールのソーヴィニョン・ブラン、ヴィンテージは2013年」と答えることにしているから。
そしてこの色の濃い白⑥。これ、ヴィオニエですって。こってりと濃厚でシェリーみたい。試験とは全く関係ないでしょうが、良い経験となりました。
ラタトゥユはオクラが大量に使用されており、ヌンメリとした食感で私は好きじゃありませんでした。もうちょっと軽快で太陽を感じるっぽい味わいが好きなの。
赤のラインナップはこんな感じです。
このあたりから「これは典型的な赤ワインです」「シャルドネ・ソーヴィニョンです」のように宴会モードに突入。ああくだらない。
スモークサーモンをお願いするととんでもないポーションで提供されて大変に嬉しい。成城石井で買うよりも安くつく。
1ヶ月半ほど前にボルドーのガブリエルでグロリアを飲んだばかりなので、記憶に残っているかなと思いきや、この日の私自身が酔っ払いなので意味の無い行為でした。
⑪が売り切れとのことで代替グラスを丁寧に提案してくださったのですが、既に私は陽気なオジサンと化していたので、気の抜けたファンタ・グレープでも充分に楽しめたことでしょう。

グラスワインを片っ端から注文して品種当てを行うという勉強法は意味が無いというのが今夜の結論です。全く非論理的。これとこれとこれとこれという理由でコレコレです、と理路整然と説明して、それを評価してくれる方がいないと意味が無いですな。

したがって、やはりテイスティングの勉強は、丁寧なワインスクールや折り目正しいソムリエが居るワインバーで勉強をする必要があると再認識。

ちなみに、当店はカジュアルなワインバーとしては素晴らしいと思います。ボトルワインも結構揃ってるし、何より安い。モノに拠っては小売よりも安い値付けだったりする。きちんと合格した後に、勉強ではなく趣味としてじっくりと味わいに来たいなあ。



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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。




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