アイコニック/銀座

おおよそ1年ぶりにお邪魔します。メニューを見るとフランス語ばっかりで、あれ?ここってイタリア料理じゃなかったっけかなあと困惑していると、いつのまにかシェフが交代してフランス料理屋になってたのですね。
ひらまつ系列はコチラのスパークリングで始めるのが古くからのしきたりです。万能選手。
アミューズは春キャベツと生ハムにホタテ。キャベツと生ハムを一生懸命ミルフィーユ仕立てにしているのですが、やはりタテルヨシノのアレと比べてしまう。あと、全体的に作りおき感満載なのはイクナイ。葉っぱがしおれてる。
自家製パンは小麦の味が活きていて良かった。都合3つも頂きました。
ホイップバターも吉。もう少しユルいホイップのほうが好きだけど、それは人の好みです。
この見てくれは酷い。給食か。マスに白アスパラガスにラヴィゴットソース。外観は浅々しいことこの上ないのですが、マスそのものは味が濃く中々良かった。白アスパラガスはもっと太いものか、そうでなければ丸々1本出すべきと思いました。貧相すぎて悲しくなる。一方で、ラヴィゴットソースは素晴らしい出来。ラヴィゴットソースとはお酢やら野菜のみじん切りを混ぜ込んだもの。ソースというよりもそれ単体で美味しかったです。
サンセールは葡萄のキャラクターが全然出ていない造りでしたが、料理とのマッチングという意味では完璧でした。
真鯛に春野菜。ブールブランソース(バターソース)にはワカメを捻じ込む。ワカメについて熱く推していたけれど、あまりワカメらしさは感じられませんでした。みじん切りにせず、和食における炊き併せのオマケみたいにデロンって盛り付けたほうがいいのかも、ワカメを主題にしたいのであれば。
メインは鴨とフォアグラにタマネギ。非常にイマイチ。鴨はとにかく硬く消しゴムを食べているかのよう。ここでも白味噌を用いたソースと甚だ推していたにもかかわらず、あまり白味噌感が無い。この思い切りの悪さはシェフに何か悩み事でもあるのではなかろうか。フォアも脂っぽい割に味が薄く消化試合感。
フロンサックのメルロ主体はとても美味しかったです。ソムリエはうまくシェフの料理に寄り添っていますね。
デセールのギモーヴの姿かたちは逆に思い切りすぎ。うーん、どうにもこうにもチグハグですな。味は悪くはないのだけれども。
他方、デザートワインは見事に美味しいのであった。
リンゴのマカロンは及第点。抹茶のクッキーは印象が無くて、ショコラは二重丸です。
首を傾げながらコーヒーを飲み、ごちそうさまでした。

うーん、リニューアルでシェフが代わったとはいえ、あまりに前回と印象が違いすぎてうろたえてしまいます。ちょっとこのままじゃ5年後の世界が見えないなあ。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらずとは言えども、さすがに色々と心配になってしまいました。

とはいえ銀座のきちんとしたレストランの割にそう高くなく使い勝手は良いので、しばらく様子をみてからまたお邪魔しようと思います。



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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。




アイコニック
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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