ラ・フェット ひらまつ 大阪/中之島

大阪都は残念な結果となりましたが、その精神は脈々と私に受け継がれ、父の退職慰労会・母の日・父の日の3つの会ををまとめて開催。堺出身やけどな。
こういう大事な大事な会食に本当に重宝するのがひらまつグループ。感動的なお店というわけではありませんが、外さない。味はまあまあ、ラグジュアリー、いつでもどこかしら予約がとれる、個室がある、サービスも上々。でもちょっと高い。しかし私はひらまつの株主であるため、常に20%オフなのである。ひらまつは本当に株主を大切にする会社。だって社員割引と同等なんですよこの割引率。
半年前に当店にお邪魔した際の私のコメントをかいつまむと「接待とかお祝いごとなら間違いないお店だと思うのですが、センスのあるお店選びかというと、無難だなあというカンジ。もし私が就職祝いで名前も知らない親戚のおじさんに連れられるのであれば及第点ですが、もし私が28歳読モでプロポーズで連れられるのであればアウト。」と大変に傲慢なものではありますが、その本質にきちんと従うあたり、私には些かの哲学というものがきちんとある。今回は両親と姉、甥姪の6人で個室にお邪魔します。
乾杯はひらまつおなじみデラモット。1杯2,000円近くし、さらには近々飲み放題の株主フェアに参加する予定だったので、断腸の思いで注文しました。このあたり、私はまだまだ小物なのである。
なんだっけ。サワークリームと、クリームチーズと。。。正直姪っ子と甥っ子がはしゃぎまくっていたのでその面倒をみるのに必死で味わうどころではありませんでした。個室の醍醐味。
エシレがたっぷり。嬉しくなりますな。パンの味は忘れましたが、エシレをひとりづつ1個丸ごとという心意気に大満足です。
前回と同じくマグロを紫蘇の泡泡で包んだキャンディー。変わらず美味しい逸品。
こちらも前回と同じくサーモンにクリームチーズ。無難。
これも前回と同じ。クミンをきかせたマカロン。ニンジンのクリーム。ガキどもがうめえうめえもう1個くれとか言いやがって大人はほとんど食べることができませんでした。なんて生意気な。
結局、しっかりアルコールを摂るのは父と私。ソムリエとじっくり相談してコチラ。青い香りがバッチリで美味しかった。
お子様用ディナーコース。生意気である。
30歳年下に一口頂きましたが(鬼)、子供用だからといって手抜きはなく、ガチで美味しかった。そこらへんのイタリア料理屋は見習うように。
大人はカルボナーラを再構築したもの。チーズをゼラチンで固めたものに卵黄、ひいてはベーコンをエスプーマでアワアワ。
わかりやすく美味しい。これを美味しくないという人間はいないでしょう。
続いてタマネギをきかせたフラン。悪くはないですが、印象が薄い。まずくはないが、うまくもない。
オマールは目の前でアメリケーヌソースをたっぷり。ガツンと旨い。本日の大人全員が唸っていました。さすがです。お手洗いから戻ってきてもなお、甲殻の香りで部屋が満たされ至福のひととき。
マルゲリータのパロディ。フォアグラのソテーを支えるのはトマトのリゾットとバジル、モツァレラチーズ。こちらも先ほどのカルボナーラと同様、ド基本に美味しい。しつこいですがコレをまずいという人間は捻くれモノです。前衛的とか今風とかの評価は別にして、ね。
姪っ子さまのメインは
肉である。「もうおなかいっぱーい、いらなーい」とか、それはひょっとしてギャグで言ってるのか?私がこの皿にたどり着くまでに何年の月日を費やしたと思っているのだ。末恐ろしいギャルになること間違いなし。代打で私がすっかり平らげました。
大人は金目鯛。ソースは油脂を一切使用しない柑橘系のもので出色の一皿。ソースで目が覚めるという意味では本日一番。
大人のメインも肉肉肉。品質はお子様メニューと同等。お子様メニューのソースに比べて胡椒などをきかせており複雑味がある。
ソムリエがピタリとハマる赤を提案してくださりハイファイブ。
リンゴのシャーベット。美味しいのですが、肉の前に出してくれたほうがよかったかも。
お子様用デセール。さっきまで部屋中走り回っていたくせに、こちらがテーブルに置かれた途端、礼儀正しくお座りする。女の子だなあ。
大人はホワイトチョコのムースをラズベリーの膜で覆ったもの。12時にあるベリー系のアイスも素晴らしい。
小菓子も手抜きなし。
エスプレッソも美味しかった。

非常に満足しました。前回、純粋に食事を楽しみに来た時よりも楽しめた。やはり当店のようなお店は、ハコの豪華さやサービスレベルの高さなどを含めた総合力が際立つ。子どもの扱いも慣れている。心の底から信用して任せられるお店です。「子どもできてからもこんなお店来れるなんて嬉しいわ」と、父母よりも、姉のほうが喜んでいたような気がする。

信頼できるお店です。大事な日に是非どうぞ。


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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。




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