ワインのばか/西麻布

ブラインド勉強会。今回は事前に予約していたので、より試験に出そうなワインをマスターが仕入れてくれていました。
自信満々でシャルドネと答えると大ハズレ。それじゃガルガーネガと答えるとマスターは驚きの表情。当たりました~。ソアーヴェっぽいかなという薄弱な根拠ながらも当たったものは嬉しい。しかし確信があったとしても、本番ではガルガーネガとは答えられないなあ。
しかしながら次のシャルドネをソーヴィニヨンブランと答えるあたり、進歩はゼロである。連れも同じ過ちに陥り、無言の憂鬱な飲み会の幕開けです。
冷えたムール貝が白に合うのが唯一の心の慰め。
がちょーん。シラーとか言っちゃったけどピノやんけー。そんな間違い許されるのか鬱だ氏のう。新世界のピノを飲む機会はほとんど無いという言い訳はあるものの、もう何も当たる気がしません。
おなじみ中勢以のベーコン。凝縮に凝縮を重ねた旨味。
レバーの鉄分も心憎い。当店はワインから入るお店なので、2軒目使いにはうってつけです。
メルロと解答。典型的なボルドーで、カベルネ主体ではあるもののまあ許容範囲と合格点を頂きました。やれやれ、ようやく人心地つくことができました。
第一印象はピノノワール、でもタンニン強めだからネッビオーロかなあと思いそう答えると見事にピノでした。猜疑心は判断を狂わせる。再びくらーい雰囲気に。
〆サバ。これが驚くほど先ほどのピノにマッチして面白い。合うように特別な何かを施しているそうなのですが、「それは企業秘密」とのこと。村上ファンドに買収してもらって聞き出すか。
連れが「そろそろ上海蟹の季節だよね。あたし昔、上海蟹をゴミみたいに食べていた時期があって、食べるときはもうめっちゃめちゃに食べないと気が済まないんだよね。ねえ、今度、富麗華行こうよ」と恐ろしいことを言い出したので、私が如何に上海蟹は費用対効果の悪い食材であるかを力説し、マスターもそうだそうだワタリガニが旨味としては最強だとの助け舟を出してくれた一皿。滋味に溢れた旨味溢れる澄んだスープ。ワタリガニがあれば上海蟹など不要である。
黒胡椒の替わりにトリュフオイルで香りをつけたカルボナーラ風のパスタ。低加水麺のむっちりとした独特の食感が歯を包み込む。パスタ料理で麺自体を心から美味しいと思うことは中々無いので花マルです。
〆はブラインドとかじゃなく、マスターおすすめの一杯を。でもこのあたりでロートリングうぇーいとかシャトーヌフデュパプうぇーいとか言ってワインを混ぜて全部飲めよタケマシュラン的な扱いになってきたので今夜はこの辺りが潮時でしょう。

それにしても「勉強」が疲れてきた。さっさと試験を終わらせて、もっと楽しむために飲みたいなあ。

http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13161449/

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ソムリエの筆記試験の勉強方法は千差万別ですが、私は地理から入りました。地図と一緒に対応するアペラシオンなどの表が記載されており、上手に整理されていると思います。白地図もついており、復習し易いです。