インティライミ/川崎

待ちに待った、東京最高のレストラン2014が発売されました。当シリーズは写真などを一切掲載せず、ひたすら文章だけでレストランを紹介しまくるという、欧米のガイドブックのようなグルメ本。グルメ業界を代表する著者たちが議論しながら創り上げているため、否定的な意見も遠慮なく記載されており、結構信頼し、参考にしています。

その中で、「ベポカ」という神宮前のペルー料理屋が絶賛されていたので、なんとなくペルー料理が食べたくなり、でもぺポカは予約が取れないということで、何度かお邪魔したことのある川崎のインティライミへ。
 まずはピスコサワー。ピスコという南米でポピュラーな蒸留酒に卵白やらライムやらでごちゃごちゃしたカクテル。美味しいのですが、食事を開始する時に飲むんじゃなかった。
 南米系のビール。色々置いてあったけど、どれも高かった。。。昔はスーパードライの大ジョッキが700円ぐらいだったんだけど。
 スペアリブのから揚げ。悪くないのですが、これで1,500円は高過ぎる。KFCで同じ金額使ったほうが絶対に満足度は高い。
 セビチェ。魚介の南米風マリネです。すっぱくて辛くて爽やかで非常に美味しい。クセになる。
 レンズ豆の煮込み、ハチノスとジャガイモの煮込み、南米風のカレー、チキンカレー。どれもまずくは無いけれども、うまくもない。そこらへんにあるインド料理屋のほうが数倍美味しい。
牛肉とタマネギとフライドポテトの炒め物。美味しいですが、量が少ない。

うーん、こんな店でしたっけ?昔はなんでもかんでもとにかく量が多くて、乱暴な味付けだけど親しみがあったような気がします。それがなんでもかんでも高くて量が少ない。そういえば内装もなんとなくキレイ目になってるし、店員がスマートな雰囲気を持っている。川崎にそんなものを求めてはいないので、完全に迷走してると思います。

昔は見るからに家族経営で、奥の部屋ではペルー人の親戚連中が個人的にバンメシ食べてたり、厨房のほうで怒鳴りあいの喧嘩とかをしてるような店で、客も外人がすごく多くてちょっとしたウルルン滞在記なお店だったのに。

どうしてこんな劣化が生じるのか。少しだけ寂しい思いをした夜でした。