T.Y. Harbor Brewery/天王洲

ワインエキスパート試験を初受験。
合格ラインは例年7割と予測されていますが、今年はやや難であったらしく、ある筋から仕入れた情報によるとボーダーが65%ぐらいになるとのこと。130点満点中122点の私にとっては関係の無い話ですが。
打ち上げはT.Y. Harbor Brewery。今夜ぐらいはワインを忘れてクラフトビールで乾杯です。ゆうべも浴びるほどプレミアムモレツを飲んだんだけどね。
予約時間よりも少し早めに着いたので、レセプションのバーで宴を先取りです。
テラス席に着いた時点でラージサイズ2杯目突入。今夜は全種類を制覇する。
シーザーサラダ。当店は雰囲気を食べる店なので味にはとやかく言いません。
ビールには一切手をつけずスパークリングワインから始める方もおり、ああ、やっぱみんなワイン好きなんだなあと感心。
先日同じメンバーでシャルキュトリが主役となったワイン会を開催したばかりだったのですが、当店のソーセージも結構好き。自家製のポテトチップは明らかに健康に悪そうで心から美味。
ルッコラとリンゴのサラダはパルメザンチーズクリスプがビールにピッタリです。
私は同期の中でテイスティング劣等生なので、「せめて品種ぐらい当ててみなさいよ」と半ばバカにされながらブラインドにチャレンジ。「うむ、これは、典型的なシャルドネである」
アーティチョークとホウレン草のディップ。こういう会話の邪魔をしない皿って好き。
笑われながらコチラにも。「うむ、これは、シャルドネである」湧き上がる歓声。わかってないなあ。私は余程のことが無い限り白ワインは全部シャルドネと答えているだけなのに。
マルゲリータ。具材はナポリピッツァっぽいのに生地はそうじゃなくて、どっちつかずでした。この際ドミノピザみたいアメリカンサイドに振り切ってくれたほうがいいのに。
ホタテのカルパッチョは量が少なく臭みもあるため残念賞。
私は律儀に全種類制覇をラージサイズで試みているのに、この時点でビールを飲んでいるのは2名のみ。
タコのカルパッチョも先述のホタテと同等。当店は魚介類ではなく肉類や揚げ物を攻めるべきなのかもしれません。
ということで、肉1.3kgのワガママボディ。
肉には赤。これはカベルネ・ソーヴィニヨンと一発で当てました。なぜなら私は余程のことが無い限り赤ワインは全てカベルネ・ソーヴィニヨンと答えることにしているからである。
何かのタガが外れてしまったのか、ものすごい勢いでワインが届き始める。トヨタの「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」を全否定する発注方式。あとシラーもあったはず。
30分かけて調理したカウボーイステーキも到着。肉塊っていいですね。ただそこにいるだけで皆が幸せになれる。
ところで、私はブログであれこれ言う割には大したワインを飲んだことが無い、ということを告白したところ「何でもいいから飲みたいもの、言ってごらん?」と哀れみの目と共に尋ねられ、おそるおそるマルゴーと答えたところ、「マルゴーでいいの?ヴィンテージは何でもいい?良かったペトリュスとか言われないで」と、合格祝いにご馳走して頂けることになりました。まさに棚からぼた餅。言ってみるもんです。
私はひたむきにビール。サイズがミディアムになったのは決して弱気になったわけではなく、アルコール度数が高めのものだったから。決して弱気になったわけではない。店員に「このカベルネ・ソーヴィニヨン・ブランをお願いします」という注文をするあたり、みな酔っぱらいである。
それにしてもこのお店はいつだって素敵。辺鄙な場所にあるから、通りがかりの一見さんはおらず、このお店に用がある善男善女だけが集まっているのがいいですよね。みんな仲間だ。
お誕生日プレートは結構楽しく盛り付けてくれました。いいですよね誕生日。赤子だけでなく大人にもハーフバースデーやればいいのに。
〆にスタウトをスモールサイズで。これにて全種類制覇!何ら意味のない達成感である。

良く飲んだ1日でした。それにしても皆さんほんとにワイン好き。クラフトビールの店なのに、真面目にビールを飲んでいたのは少数派でした。曰く、ガールズバーでもワインを飲むとのこと。新橋のガールズバーでシャブリのプルミエクリュを全店員に振舞って帰り道に血を吐いた話は累計5回は聞きました。ご利用は計画的に。


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TY系列がすごく好き。ここまで雰囲気で食べさせるお店は中々ありません。