野田岩/東麻布

創業200年の超老舗。東京の鰻屋ではトップクラスの有名店。
なんとも風格のある佇まい。
すぐ近くには別館があり、こちらはテーブル席のみ。予約の電話をしたら昼も夜もしばらくいっぱいと言われたので、開店直後のフリー席を狙い、運よくファーストロットに滑り込みました。
鰻重で一番ボリュームの大きい「桂」を注文。あれれ?思ったよりも量が少ない。もっと爆盛りかつミルフィーユみたいなのを期待してたのに。鰻マニアの連れに尋ねると「まあ、どこもこんなもんだよ」とのこと。山椒の香りが素晴らしく、山ほど振りかけてしまった。
お漬物と
大根おろしがついてきます。特に印象ナシ。
あと肝吸いね。こちらも別に。ノーマネーでフィニッシュです。

そうだ、忘れてた。私は鰻がそんなに好きじゃなかったんだ。友人が絶賛していた尾花を訪れた際も、特に感動はなかったっけ。まあ、ミシュラン1ツ星の超老舗の料理が6,000円で済むと考えれば悪くない。

そうだ、若い会社員はヘンなダイニングバーとかで8,000円とかかけて合コンするんじゃなくて、昼に野田岩で鰻重食べてから芝公園でシート広げて酒屋で買ったワインをみんなで飲む、そんな合コンの方がイケてるなあと、ぼんやり妄想してしまいました。
帰り道、東麻布の商店街を歩いていると偶然見つけたいかにも美味しそうなジェラート屋。1カップに2種盛りで300円と格安。そして全然美味しくないという。どうしてこんなことになってしまったんだ。

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