Patisserie 雪乃下/鎌倉

鎌倉の人気は冷めるどころか過熱する一方であり、都内在住者が土日にプラっと遊びに行くには試練とも言って良いほどの凄惨な混雑ぶり。他方、平日昼間にお邪魔すればこんなにもガラガラ。
夕食までの時間をつぶすため、食べログで高評価なカフェを検索すると、真っ先に当店が候補としてあがりました。壱八家(ラーメン)などの外食チェーンを展開する株式会社エイト。そのスイーツラインが当店です。
入店しカフェ利用であることを告げると、最初に食べるものを選べとの案内。彩り豊かな菓子たちが選り取り見取り。せっかくなので、イートイン限定の『タルトカフェ』を注文。
ちなみにお得なセットのようなものはなく、すべてがアラカルトという明朗会計です。
小町通りと同じくカフェスペースもガラガラ。離れた席にいる女の子たちの声が大きく、全ての会話が丸聞こえです。「家と仕事場しか行き来しなくて、その移動も全部ドライバーさんが送り迎えしてくれるの。でも、毎日行き場所は違くって、ドライバーさんも毎回変わるから、義理チョコ用意するのも、何か違うかなって」彼女は一体どのような仕事をしているのか。世の中には私の知らない仕事がたくさんある。
鼻がもげそうなほど寒い1日だったので、熱々のカプチーノで体を温めます。「義理チョコって大変だよね。1個500円だったとしても、あたしの職場、オトコが12人もいるからさ、8,000円もかかっちゃうの、どうしよ」と、もうひとりの女の子。まずはKUMONに行って暗算技術を学んで来い。話はそれからだ。
イートイン限定の『タルトカフェ』が到着。うーん、ずいぶんとぶっきらぼうなプレゼンテーションだこと。大した手間じゃないのだから、もう少し皿に凝るとか、ソースで絵を描いてみるとか工夫したらいいのに。この時点であまりスイーツに対してこだわりは無いカフェなんだなと理解。
台座は塩キャラメル味のタルト。砂糖の量がとんでもなく、ローカーボ生活を営んでいる私にとってはダメージ大。上部のムースもとにかく砂糖が多く、『カフェ』というよりもコーヒー牛乳に近いものがあります。食感そのものは悪くないのですが、とにかく甘く頭がクラクラする。私は砂糖の甘さよりも食材の甘さを好むので、残念ながらこの手のスイーツは苦手です。

連れが到着し、「甘いのなんてパスパス!早く飲みに行こ!」と力強いお言葉。店内にはどこかホっとした雰囲気が流れ始める。なるほど平日の昼間からオッサンがチャーミングなカフェに入り、ひとり黙々とケーキを食べる様はさぞや不気味であったろう。


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