ワインのばか/西麻布

さあ試験まで1週間を切りました。しかし未だにシラーが良くわからない。黒胡椒がわからない。シラー、シラン。
香りを取っただけでシャルドネ、ブルゴーニュと正解。お願いだからこういう問題が本番に出て欲しい。
一瞥即解でピノノワール、ブルゴーニュ。マスターも我々の成長を誇らしく感じてくださっております。
カベルネ・ソーヴィニョン、ボルドー。。。ではなく南アフリカのシラーでした。やっぱシラーだめだ。一気に酔いが覚め心が千々に乱れる。
「これは遊びだよ。正解できなくて当然」ということで、ビオ系、ピノグリ、フランス。答えはソーヴィニョン・ブランでした。てゆーかこれ、前に飲んだことあるじゃん。しかもその時、当ててたじゃん。シラーに輪をかけて暗澹とした気分に。「だからさあ、色がヘンだからって、すぐにピノグリって言うの、いい加減やめてくれないかな」。
オレンジワインを初めて飲む。オレンジワインとはミカンで作ったワインではなく、白ブドウを茎ごと皮ごと種ごと甕にぶちこんで放置して造るという豪快なワイン。和食と同様、ユネスコ無形文化遺産に認定されています。
カベルネ主体で正解。そりゃあさっきのシラーと比べちゃうと火を見るより明らか。ただ、これだけポーンと出されてうまく答えることができるかなあ。
比較で同じオーメドックの96年。うむ、違いが良くわからん。
さあここからはワインを離れ、その他の酒類へ突入ということで、マスターよりウコンをサービスして頂きました。
アニス系で細かくはわからないと回答。合格を頂きました。ちなみにアニス系に水を入れると白濁するのは、アルコール度数が下がって成分が溶け切らなくなるからだと最近知りました。ここから無理やりエタノールとかを添加してアルコール度数を上げると透明に戻るらしいです。
うーん、香りはグラッパっぽいけど、こんなにアルコール度数高いの飲んだこと無いしなあと悩んでいると「おお!凄い!確かに度数が高い特殊なグラッパです!」。ほっほっほっ。通な正解の仕方でご機嫌です。
気を良くしてしまい、マスターをアフターに連れ出す。と言っても赤のれんなんですけど
つまみ盛り合わせ。これで1,000円はお値打ち。ザーサイは写真左下のような、スライスされた状態しかもビン詰めでしか日本では見ることがありませんが、本来のカタチは緑色のゲンコツのような姿かたち、すなわち
こんな感じだと解説頂きました。なんと奇怪千万なプロポーション。世の中知らないことがたくさんありますね。
私は餃子は何もつけずに食べることが多いのですが、当店のそれは味付けが薄めなのでタレに少しだけ浸す。ちなみに近所のとある高名なシェフは醤油抜きでラー油と酢のみをつけて食べるらしいです。
マスターはトンコツ味噌。スープを一口頂きましたが、定番のトンコツと全然違う味ですね。味を重ねに重ねまくって、和食の対極を行く料理。
私は普通のトンコツ。前回チャーシューメンで50時間ぐらい満腹が続いてしまったので、おとなしく通常版。
と思いきや、残りのツマミを全て投げ込まれ。もはやチャーシューメンかそれ以上のものに成長してしまう。
結論はいつも同じ。

ちなみに店員さんが「女性はミニラーメンもできますが」と提案した下さったのに普通サイズを所望した連れ。結局豪快に食べ残す。何故ミニラーメンにしなかったのかと問いかけると、「ラーメンは娯楽だから2、3口でいいの。かと言って、ミニラーメンなんてラーメンじゃないわ。わかるでしょ?」なんと大らかな解釈。狭量な私の身の程が思い知らされました。

http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13161449/

関連記事
テイスティングは生まれ持っての繊細な味覚に拠るといったことはなく、地道な練習あるのみです。誰でも最初は「赤ワインなんて全部同じじゃーん」と思うものですが、そのうちコーヒーと紅茶ぐらいの違いに感じるようになります。その特訓記録をまとめました。


ソムリエの筆記試験の勉強方法は千差万別ですが、私は地理から入りました。地図と一緒に対応するアペラシオンなどの表が記載されており、上手に整理されていると思います。白地図もついており、復習し易いです。