みなと食堂/ 荷川取(宮古島)

宮古島の荷川取漁港すぐ近くにある「みなと食堂」。食べログでは百名店に選出されており、昔は定食や丼モノも提供していたようですが、現在はそばとライスのみの提供です。駐車場は広く、何なら荷川取漁港にも1万台ぐらい停めることができるので、気軽にレンタカーで向かいましょう。
プレハブというか仮設住宅というか、独特の誂えの建屋。テーブル席とカウンター席があるのですが、ワンオペでてんてこまいなので回転は非常に悪い。時間に余裕を持って訪れましょう。
そばは2種類用意されており、まずは「鰹塩そば」。料理名そのまんまカツオ出汁の風味が支配的で、飾り気無くキレイな味わい。三枚肉や軟骨ソーキは塩味主体でアッサリとした味わい。追加で「ゆで野菜」をお願いし、彩り豊かになりました。
麺は自家製だそうで、中太のちぢれ平打ちといったところでしょうか。ほどよく弾力があり素朴なスープを邪魔しない味わいです。
こちらは「鰹塩アーサそば」。トッピングにアーサを用い、また、塩漬け三枚肉である「スーチカー」も並びます。宮古島スタイルのカマボコや針生姜、錦糸卵などもトッピングされ、見た目も鮮やかです。
麺には宮古島のアーサが練り込まれており、鮮やかな翡翠色が特徴的。「鰹塩そば」のそれに比べるとツルツルとした口当たりで、磯の香りもつよつよです。好みは人それぞれですが、私はプレーンな麺の方が好みでした。
「アーサご飯」はパっとしませんねえ。鰹塩出汁で炊いているそうですが味付けは薄く、アーサがちょろちょろと入っているなという程度です。これで230円は高いのう。
以上の3品でお会計は2,610円。いずれのそばもそこそこ美味しいですが、アクセスの悪さと待ち時間と支払金額を考えればちょっとどうだろうというお気持ちです。厳しい言い方をすればこのクラスの沖縄そばは本当にはいくらでもある。普通に定食や丼モノを提供していた時期に訪れておきたかったなというお気持ちです。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。